雑談だって大事です
こんばんは。149teacherです。
今日は私が勤務している塾の子どもの様子についてお話させて下さい。
毎年私は小学3年生から中学3年生のクラスを担当しています。人数にすると大体200~300人の小中学生を担当しています。
英語や国語や社会が中心ですが、理科や算数・数学を見ることもあります。
十人十色とはよく言ったもので、担当している子どもたちは本当に様々です。
新しい知識を教えてあげると目をキラキラ輝かせて覚えて帰る子もいます。
その中にはかなり「雑談」が含まれています。子どもの反応を見るのが好きなんです。
知的好奇心が高まっていなくて、私の話に「ふぅ~ん。」位の反応しかしてくれない子もいます。
また一方で「そんな話、中学や高校に行って役に立つの?」という反応をする子もいます。
でも私はそんな空気に負けずに好き放題、雑談をします。
例えば、戦後70年間で戦争をしていない国はいくつあるか?という話。
国連に加盟している国をベースに考えると今現在地球上にはおよそ200近い国家の存在が認められています。
その中で戦争をしていない国は8か国。その中に日本が含まれています。
そういう話をすると、子どもたちは家に帰ってから、お母さんに知識を披露するそうです。
夜、親子でお風呂に入っているときに「お母さん、こんなこと知っている?戦後戦争をしたことがない国はいくつあるか知ってる?」
お母さん、困りますよね。そんなこと普段の生活で意識している訳がありません。「えぇ?お母さん分からないわ。」
「あのね8しかないんだって。しかもその中の1つが日本なんだって。」
子どもがこういう話をしたときに、私の塾のお母さんたちは、かなり大げさに反応して下さるようです。
お母さんの援護が嬉しい
「ええっ?そうなの?8か国しかないの?しかもその中に日本が入っているの?」「へぇ、お母さん、それは知らなかったわ。誰に聞いたの?」
「今日、塾で149teacherに聞いた。」
「へぇ、良かったね。一杯色々なことが聞けて。勉強だけじゃなくて沢山のことを教えてもらってよかったね。」
子どもと話をしていると、こういう反応をしてくれるお母さんが少なくありません。
本当に有難いです。子どもは新しく仕入れた知識を、誰かに披露したくて仕方がないのです。
そこでターゲットになるのはお母さんです。
お母さんに「あのね、お母さん、知ってる?」と持ち掛けて、自分がたったさっき聞いた話を、さも自分の知識であるかのように自慢するのです。
そこでお母さんが、「へぇ、そうなんだ。お母さん、知らなかったわ。色々知ることができて良かったね。」と返事をしてくれると、子どもは嬉しくて心の中で舞い上がっています。
だって、子どもにとってお母さんに認められる、お母さんが知らないことを自分が知っている、という充実感は何物にも代えがたい嬉しさなのです。
だから、お母さんが知らないのだったら、僕(私)が学校や塾で一杯色々なことを聞いて、お母さんに教えてあげよう!と心の中で盛り上がるのです。
「今日、学校でね、」とお子さんが口にしたら、できるだけ家事の手を止めてお子さんの話を聞いてあげて下さい。そして、できれば大げさに感心してあげて下さい。「お母さん、それは知らなかったわ。教えてくれて有難う。」と。
決して楽なことではありませんが、こういった会話のキャッチボールで、子どもは精神的にも知識的にも満たされてくるのだと思います。