勉強しているのに

こんにちは、149teacherです。
受験生はもちろん大変ですが、中1・中2の子どもたちも学年末考査が近付いてきました。

今までのテストで思うように得点できなかった子どもたちもいると思います。

以前書いた記事に少し手直ししたものを用意しました。

今回のテスト勉強の参考にして下されば嬉しいです。

テスト勉強したのに点数が伸びない

テストが終わると、「頑張ってテスト勉強したのに、テストの得点が良くなかった…。」
と落ち込む子どももいます。

まともにテスト勉強をしていなかったのならともかく、
頑張ってテスト勉強したのに…、となるとショックも大きいですよね。

ただ、落ち込んでいるばかりでは困ります。
すぐに次の定期テストがやってきます。

今回のテストの悔しさを、次のテストに生かすためには、
自分の勉強方法を見直す必要があります。

私が感じる、中学生によくある
失敗した「勉強方法」とその見直し方法をお話しさせてください。

 

【ダメな方法1】まとめノートに時間をかけ過ぎている

テストが近くなると、ルーズリーフなどにテスト範囲のノートを全て丁寧に書き写す子がいます。
様々な色のペンを使い、とても丁寧に作り上げます。

この方法のダメな原因は、

1.時間がかかりすぎること
まとめノートを作ることに時間がかかってしまい、肝心な「覚える」時間を確保することができなくなりがちです。

2.変に満足感を得てしまう
それなりに時間がかかった作業ですから、まとめノートが完成するとそれなりに満足感が得られてしまいます。
でも、その満足感は「ノートが完成した」と言う満足感です。「テスト範囲を覚えた」という満足感ではありません。

【対策】まとめノートを作ることをやめる

まとめる作業に使う時間を、「覚える」作業時間にあてましょう。
まとめを作ることができる子どもならば、「書く」ことはそんなに嫌いではないはず。
それならば、学校のノートやプリントの「再現練習」をしましょう。

再現練習とは、
① 覚えようと思う学校のノートのページを「暗記」します。
全て暗記する必要はありません。この後そのページを「再現」できるように覚えていきます。
② 覚えたと思えたら、メモ用紙やコピー用紙などに、先ほど暗記したノートの内容をできるだけ忠実に再現して書きます。
③ これ以上再現できないと思ったところで、正解のノートと見比べます。
④ 再現出来ていなかったところは、正しく覚えることができなかった部分です。
⑤ もう一度再現できなかったところを「暗記」しましょう。
この作業を繰り返します。

 

【ダメな方法2】眺めているだけ

「勉強する」とは言っているものの、実は教科書やノートを眺めているだけの子ども。
これは厳しいです。勉強になっていません。

ダメな原因は、

1.記憶器官をフル活用していない
目で見ているだけで、情報を頭に残すことは大変難しいです。使っているのは「目」だけですから。
手や耳も使って、いわば「全身」で情報を取り込むことを心がけるべきです。

2.実は勉強していない
この勉強方法(私には勉強方法とは思えないのですが)を実行しているとき、実は子どもは頭の中で何も考えていないことが多いです。ただ、ぼーっと教科書やノートを見ているだけ。場合によっては別のことを考えていたりします。
勉強は「インプット」と「アウトプット」の連続で進めていかなくてはなりません。「覚えた」と思ったことが本当に頭に入っているのかどうか、「紙に書く」、「声に出す」と言った方法で確認しなければなりません。
自分で「インプット」と「アウトプット」が確認できないような手段は「勉強方法」とは言えません。

【対策】まずは「声に出す」

せめて、教科書やノートを読むときに、声を出してみましょう。声を出すと、その声は耳に入ります。
耳は中々の記憶器官です。いくつかの言葉を声に出して耳に入れることで、「関係のある言葉」として頭に入ることがあります。
また、何回も声に出して、その言葉をコピー用紙などに書いてみましょう。
「手」も使うことで、頭に対する刺激はさらに高まるはずです。
思い出せない内容があれば、それは正しく「覚えていない」事柄なのです。

 

【ダメな方法3】同じ問題集を何回も解く

はた目には、とても熱心に勉強しているように見えます。何回も繰り返し練習しているのですから。
でも、この方法だけに頼ると、痛い思いをします。

なぜなら、
問題集の「解答」を「位置」で覚えてしまうからです。

子どもの頭はとても柔軟です。私たち大人と訳が違います。
例えば一問一答式の問題集を何回も解いていると、子どもは問題の位置を「視覚的」に覚えてしまいます。

分かってもらえますかね。

⑴の答えはアで、
その下の⑵答えは「源頼朝」、
その下の⑶は「鎌倉幕府」だった。

といったように、視覚的に解答順序を覚えてしまって、本質的に覚えていないのに、正答率が上がってしまいます。

【対策】単語帳をフル活用

私は塾で、エクセルのランダム関数を使って、一問一答式の問題をランダムに印刷して子どもに配っています。
これね、子どもにとってはかなりキツいらしいです。
それだけ、本質的な理解にたどり着いていない子どもが多いということ。

ご自宅では中々実践できないと思いますから、「単語帳」を使いましょう。できれば耐水性のもの。

単語帳をできるだけ早めに子どもに作らせます。

【注意!】子どもにテスト勉強用の単語帳を作ってみたら?と促すと、多くの場合、「まだテスト範囲全部の勉強が終わっていないから、もう少し後で作った方が良い」といったことを言いがちです。

そんなセリフに負けたらダメですよ。単語帳なのですから、あとから足せば良いだけです。
むしろ、今日学校で習った内容だけで良いから、単語帳に書きなさい、と実行させましょう。

単語帳ができてきたら、子どもに毎日5分間で良いので、単語帳をめくって、答えを言わせて&書かせましょう。

言うだけではだめですよ。意味がないですから。
コピー用紙などを用意しておいて、必ず書かせてください。
大切なのは、単語帳を「シャッフル」することです。

順番を変えることで、「視覚的」に覚えたことに気付くことができます。

もしも子どもが中々答えられなくてイライラするようでしたら、作戦成功です。
本質的に覚えていないのです。

耐水性の単語帳ならば、浴室の壁にべたッと貼り付けるのも良いです。

子どもがお風呂に入っているときに、単語帳の一枚一枚の答えをちゃんと思い出せるか、実践してみましょう。
そして、次の日には、壁に張った単語帳の順番をランダムに変えてしまいましょう。

そして、単語帳に書いた問題に全部応えることができるか?
と試して下さい。

さて、どれか実践できそうなものはありましたか?

少しでも子どもとお母さんのお役に立てれば嬉しいです。

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