まとめのノートはいらない

行事の多い2学期

こんにちは、149teacherです。

2学期が始まりましたが、学校では早速、体育大会(運動会)の練習に励む時期となっています。
子どもたちも、まだまだ暑い中、クタクタになって帰宅しているのではないでしょうか。

比較的期間の長い2学期ですが、体育大会などの学校行事、中体連の新人大会などがあります。
実はあっという間に中間テストを迎えてしまいます。

子どもたちにとっては、体育大会に向けクラス全体で盛り上がったりして、文字通り「青春」を満喫している時期ですが、
中間考査がこっそりと背後から近づいてきていることはあまり実感していません。

中には気付いている子もいますが、敢えてそのことに対しては目をつぶろうとする子もいます。

だって、学校では時間割を変更して、何時間も体育の授業を行うなどしていますので、学校自体でも勉強に重点を置いている雰囲気は見つけづらいのです。

でも、やはり、直前になって慌ててテスト勉強をするような状況は避けたいですよね。

まとめのノートを作る子

定期テスト前になると、コツコツと各教科のテスト範囲をノートにまとめだす子が少なくありません。
特に、女子。

ルーズリーフなどにインデックスを付け、ペンも使って、綺麗にまとめていきます。

と、言いたいところですが、多くの子どもは学校の授業時間に書いたノートを書き写しているだけです。

アレンジとしては、ペンを駆使してカラフルになっていること位。

本人はとても熱心に取り組んでいるので、中々言いにくいのですが、
私から見たら、正直

「時間の無駄」

でしかありません。

 

時間の無駄

授業のノートを書き写すことがメインの作業なのでしたら、その授業用のノートをテスト勉強に使えばよいのです。

ノートは後日担当の先生に提出するので、あれこれと必要以上の書き込みができない、というのであれば
コピーを取ってしまいましょう。

そのコピーに、バンバン書き込みをして、ラインマーカーを引けばよいのです。

これだけで、改めてまとめノートを作る時間が節約できます。
余った時間で、本来の「覚える」作業をすればよいのです。

 

まとめノートを作ることで頭に入る?

中には「テスト用のまとめノートを作ることで、情報が頭に入ると思います。」という子どももいます。
確かに、まとめノートを作っている子どもの中でも良い結果を出しているケースがあります。
この大きな理由は、

その子は早めにまとめノートを作っている

ということです。
早めに作業をしているので、まとめノートが完成してからテストまでの間に比較的時間が取れます。
そして、その残った時間でまとめノートを活用して、自分の記憶を整頓しているのです。

でも、これはとても少ないケースです。

私は多くの子どもには、まとめノートを作る(作らせる)必要がないと考えています。
同じものを書き写す作業は、頭を回転させない単調な作業ですので、脳に刺激を与える効果は少ないと思うからです。

小学生の子どもが「漢字ドリル」で黙々と漢字を練習しても、少し時間が経てばすっかり忘れてしまうこがとが多い、ということと同じです(これも私の経験則です)。

結局、ただやたらに時間がかかるだけの作業で終わってしまいかねません。
しかも、時間がかかる分だけ、「暗記」にかける時間が減ってしまいます。

まとめノートが完成したのが、テストの前日だった、なんて、悲惨というしかありません。

その綺麗にまとめた内容を、テストまでにどうやって頭に入れるのでしょうか。

 

「頭に入れる」ことを目的にする

まとめノートに固執する子どもは、他の勉強方法が思いつかないのです。

懇談で良くお母さん達から
「うちの子は勉強の仕方が分かっていないようだ。」

と相談を受けますが、まとめノートにこだわる子どものお母さんほど、この悩みを抱えているケースが多いと感じています。

ですから、まず、このように考えてみましょう。

  • 「まとめノート」を作っても覚えられない。
  • テストにまとめノートは持ち込めない
  • 残された道は「頭に入れる」しかない

これを親子の共通認識にしませんか?

中間テストは着実に近づいています

そして、次の中間考査で少しでも良い結果を残すために、ノートにこだわっている子どもには次のような作戦はどうでしょうか?

  • 学校の授業ノートのコピーを取る
  • コピーノートで、色付きで書かれている言葉(重要な語)にグリーンのマーカーを引く
  • 自分が覚えていない部分についてはイエローマーカーを引く

これで、大切なところを、自分が覚えていないところの色分けができました。次に、

  • コピーノートを手元に置いて「一人授業」をする
  • 一人授業で説明が上手くできなかった部分には赤ペン(マーカーではないですよ)で下線を引く
  • 同じページを2日後にもう一度一人授業する
  • 理解できたならば、その部分にピンクマーカーを引く

首尾よく、そのページが頭に入ったら、コピーノートは赤みがかった汚い用紙になると思います。

それで良いのです。コピーノートではぐちゃぐちゃになって読めなくなったようなところは、頭の中に入っているはずです。

完璧を目指すのであれば、授業ノートをコピーするときに2部コピーしておくと、上記の作業を2セットすることができます。

また、マーカーの色分けは好みで構いませんが。各色の役割は明確にしてきましょう。

上の例で説明すると、

  • グリーンは重要語
  • イエローは覚えていない語句
  • 赤ペンのアンダーラインは苦手なところ
  • ピンクマーカーで塗りつぶされているところはクリアしたところ

1つのやり方ではありますが、
勉強のやり方が分からない、と悩んでいる子どもに、是非お勧めしたい方法の一つです。

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