ご無沙汰してしまっています、149teacherです。
コロナ肺炎の影響で、生活がボロボロに不規則になっています。
方向性としては、5月7日から小学6年生の受験クラスと中学3年生の授業は空間を大幅に広げ、授業時間もできるだけ短縮して実施しようということにしました。
対面授業を行わない子どもに対しては、オンライン授業(Zoomを活用)で対応をしようと考えています。
2つのストレス
授業を再開するにあたって、とてつもなく大きなストレスが私たち教師全員にのしかかってきました。
1つ目は、オンライン授業が上手くできるのか、ということ。
2つ目ははこの時期に対面授業を首尾よくこなせるのかということ。
オンライン授業に付いては、N先生という人材が、それこそ寝る間を惜しんで計画を立ててくれています。
私も、できる限りお手伝いしたいと思っているのですが、ミーティングルームをどのように設定したら子どもの負担にならないか、オンライン授業をレコーディングしてYoutubeに補習データとして残すにはどのようにオンライン授業を設定すれぼ良いのか…。
私にとってはびっくりする位考えをめぐらさなくてはならない事柄が多いです。
お父さんお母さんの中でZoomを使われている方の中には、
「授業時間中に質問したりできるから、最大限に活用できるんじゃないかしら?」
という方も少なくないと思いますが、
私たちが相手にするのは子どもです。
予測不可能な行動にでる子どもが出てくることも考えられます。
子どもを対象にしたリアルタイムのオンライン授業がどのように運営できるのか、
不安が一杯です。
N先生もそのあたりを考え始めると、夜も眠れないと言っています。
でも、何もやらなければそれまでです。
私たちは少しでも子どもの勉強を先に勧めたいと思っています。
対面授業の再開
受験学年を抱える保護者の方からは、
「一日も早く通常授業を再開して欲しい。」
という要望が多く寄せられています。
もっともだと思います。
我が子の受験がどうなるのか、今のままで、学校すら休校している状態で、我が子の勉強はどうなってしまうのか?という不安は並大抵ではないと思います。
私の塾では、5月7日から、受験学年に対しては対面授業を行おうと思っています。
ただし、オンライン授業を希望するご家庭もおられるので、Zoomを利用したオンライン授業も並行して行います。そして、Zoomで行ったオンライン授業については、その動画をYoutubeに上げようと考えています。
それでも、直接授業を受けたいというご家庭は少なくありません。
ですから、できるだけ大きな教室を使って、いわゆる「密」にならない状態を確保するようにして授業を再開したいと考えています。
おおきな葛藤
子どもたちにとっては、塾で久々に友人たちに会えるというのは
とても楽しみなことだと思います。
休憩時間中などに皆でワーワーとおしゃべりしたくなることでしょう。
でも、今はそれを私は押しとどめなくてはなりません。
「いったん座席に着いたら、基本的には立たないこと。」
「休憩時間中は着座したままで、他の生徒と会話などをしないこと。」
「塾の行き帰りも友人同士で連れ立って行動しないこと。」
このような条件を保護者の皆さんに確認して頂いた上での授業再開となってしまいます。
楽しくないな…
今の状況を考えると仕方のないことだとは思うのですが、
何とも切なく感じてしまいます。
子どもたちにとっては、学校であれ塾であれ、他の習い事であれ、
友達と会って、おしゃべりして…
という時間がとてつもなく尊いのだと思いませんか?
そういった心の深い部分の楽しみを全部抑え込んだうえでの授業です。
もちろん、塾は勉強をするところだ、という価値観は大切だと思います。
そういう意味では、他の生徒と一切接点を持たないように過ごして帰宅することはありなのだと思います。
でも、私個人としては、そこにとてつもない切なさを感じてしまいます。
「無駄なことが大切なんだ」
友達とおしゃべりしていても偏差値は上がりません。
塾の帰りにコンビニに寄り道しても偏差値は上がりません。
そんなことは分かっています。
でも、今の子どもたちの「心」にとって何が必要なのか、
直接勉強に関わらないような、こういった他愛のない時間も、子どもにとっては絶対に必要なのです。
それを考えると、私は叫びたくなるほど苦しくなりますし、
「何もかも全部諦めようか」と思うほど無力感に襲われてしまいます。
一部再開します
私の塾は5月7日から一部の学年で授業を再開します。
これは塾長の意向でもあります。
塾内でクラスターの発生が起こるかも知れません。
怒らないかも知れません。
私は感染症の専門家ではないので、正直に言って分かりません。
むしろ、ネットの情報などをチラチラ見て、
「我が塾はこれだけの感染拡大防止策を取っていますので、ご安心下さい。」
などと無責任に口にすることは、絶対にできません。私は素人です。
でも、できるだけの対処はしたいと思います。
できる限りの協力を保護者と子どもに求めます。
言うことを聞いてくれない子どもは、私の判断で退室(場合によっては退塾)させるつもりです。
それでも、すこしずつ子どもの学びを進めていかなければならないと思っています。