対面授業再開

こんにちは、149teacherです。

このブログをはじめて、今日で1年が経ちました。素性もよく分からない私の記事にお付き合い下さっている皆さんに心から感謝申し上げます。

当時は、まさか今が新型コロナ肺炎の影響で、世の中がこんなにも変わってしまうなんて思いもしませんでした。まだまだ新しい生活の模索は必要ですが、私も少しずつお母さんたちをもっと応援できるお話を残していきたいと思います。

 

5月21日に、大阪府・兵庫県・京都府の非常事態宣言が解除されました。

ホッとするというより、別の緊張感を感じてしまうという方が、私の正しい気持ちです。

私の勤める塾も、6月1日からは全てのクラスで対面授業を再開することにしました(できる限り座席の間隔は開きますが)。

学校も6月からは少しずつではありますが、再開していきます。

そこで、私が今緊張していることをお読みいただきたいと思います。

 

人によって、非常事態宣言解除の解釈が違う

私は兵庫県の東の端にある川西市に住んでいます。非常事態宣言が解除されてからの数日間、マスクを着けていない人の数が明らかに増えてきたな、と感じています。

非常事態宣言が解除された、ということと関係があるのではないかと思います。

「非常事態宣言が解除されたのだから、もう普段通りの生活に戻って良いだろう。」と考える人もいるのでしょう。

確かに、この数か月間、私たちは今までにない恐怖を感じ、外出を控え、日常生活が「異常生活」になっていました。多くのことを我慢して、子どもにも我慢させて、生活してきました。

もう、我慢の限界!と感じる人がいても不思議ではありません。マスク生活は終了!

 

一方で、まだまだ緊張感を持って日々を過ごそうと決心している人も、もちろんいると思います。

新型コロナ肺炎は「終息」したわけではありません。治療薬やワクチンが出来上がっている状態でもないので、引き続き感染するリスクや感染して重症化するリスクは残っています。

油断できないぞ、と思っている人々は、私たちの生活が完全に元に戻ることはないのではないかと考え、いわゆる「新しい生活様式」を模索している時期だと思います。

 

つまり、「自粛終了派」の人(家庭)と、「緊張継続派」の人(家庭)がどちらもおられる訳です。

どちらが良い悪いの話ではありません。各々の価値観に基づいて判断し、行動するのですからね。

私が気にしているのは、子どもたち一人ひとりの価値観です。

言うまでもなく、子どもは両親からの影響を強く受けます。学校が再開する時点で、この「受け止め方の差」は大きく目立ってくるのではないでしょうか。

学校、特に公立の学校では様々なご家庭の子ども達が一堂に集います。つまり、自粛終了派と緊張継続派それぞれの家庭の子どもが同じ空間を共有します。

このときに、各家庭の温度差が子ども達の人間関係に大きな影響を与えるのではないかということがとても心配です。

特に、継続派のご家庭の子どもたち。

 

お母さん、今のうちに家族で話し合いをしておきませんか。

友達との距離感を決めておく

まだまだコロナの影響は甘く見るわけにはいかない、というお母さん、

学校が再開すると、久しぶりにお母さんの目の届かない場所で日常を過ごすことになります。

もちろん、学校の先生方は細心の注意を払って、感染防止、拡大防止に努められるかと思います。

でもね、子どもって、そんなに我慢できるものでしょうか?

 

ついこの間、近所の中学校の登校可能日がありました。

学年別・クラス別、さらに出席番号別に登校時間が設定され、子どもたちは分散して登校していました。

私が見かけた女子中学生の女の子2人組は、手をつないで登校していました。あらら…。

気持ちは、痛いほど分かります。

久々にあったのですからね。それこそ、仲良しの子には抱き付きたい位の気持ちかも知れません。

でも、今は、もうしばらく我慢して欲しいな、と思われるのでしたら、今のうちに家族で他人との距離の取り方を具体的に話し合うべきです。

小学生、中学生、高校生。

彼ら、彼女らなりの人間関係があります。誰もが同級生たちの集団の中で、自分が浮いてしまうことに対して恐怖を感じているはずです。

そんな精神状態の中、ましてや久しぶりに友達やクラスメイトと直接に接することができるようになった。

中には、「この後一緒に遊びに行こうよ!」とか、

「この後〇〇君の家に行って、一緒にゲームしようよ。」といったお誘いが始まるかも知れません。

子どもは後付けのルールに反発心を覚えます。

学校が再開して、我が子が放課後に友達と遊ぶ約束をしてきた。〇〇君の家で一緒にゲームをすると。

これ、悩みませんか?

やっと友達と会えたのだから、子どもの気持ちは十分わかると思います。

でも、同時に、〇〇君の家にお邪魔して(その家族の過ごしている空間に入れてもらって)、大丈夫なのかな?

という心配が頭をもたげてくると思います。

我が子が感染リスクに晒されるかもしれない

我が子が感染源になって、相手の家族を感染させてしまうかも知れない

どちらも、気になりませんか?

でも、子どもが学校から帰宅したときに、「ママ、お昼ご飯食べてから、〇〇君の家に行ってくるね。いいでしょ?」と言われたら、即座に返事ができるでしょうか?

私には難しいかもしれません。

できることなら、リスクのある行動をとって欲しくない、でも、「ダメ」というと、相手のご家庭のに対して、「お宅に行かせることは、うちの子の感染リスクを高めることになるんです。」というメッセージのようになってしまうかも知れない。

かなり悩むと思います。

 

そうならないように、今のうちに家族で友達との距離感をどのようにとるか話し合っておきませんか。

 

例えば、

  1. 放課後に友達と遊ぶのなら、学校のグラウンドや公園など、屋内でない場所に限ること
  2. 持ち物(携帯ゲーム機やスマホ類)は貸し借りしないこと
  3. おしゃべりしたいなら、お互いマスクを着用しておくこと
  4. (悲しいことですが)友達と近づきすぎないこと

といったように、友達と接するのは悪いことではないけれど、もうしばらくの間は、適切な距離を取ることを納得させなければならないと思います。

私もね、心のどこかでは、「もう、大丈夫なんじゃないかな。」と思いたい気持ちはあります。

でも、まだ全体像が分かっていないうちに、自分の思い込み、というか希望的観測で「大丈夫!」と子どもに無責任に言葉を掛けることができません。

それでも、子どもは他人との接点を持つことが大切だと思います。

そうであるならば、具体的に「我が家ルール」を作って、子どもにも納得してもらう。

その上で、少しずつ他人との関わり合いを再開していくことが大切なのではないかと思います。

 

何か、「自粛終了派」の方を悪く言っているような記事になってしまっていますが、それは本意ではありません。

でも、公立学校って、生徒や児童の共通点は「近所に住んでいる」ということだけなんです。

今の状況を、まだまだ安心できない、と思っているお母さん方には、学校が本格的に再開するまでの間に、家族間で「行動計画」を立てて頂きたいと思います。

お母さんたちは痛いほど分かっておられると思いますが、子どもは「思いもよらない行動」をすることが多いです。その全てを予測することは難しいですが、例えば、

「今度の日曜日に、一緒に映画を見に行こうよ。」

と子どもが誘われたときに、どのように返事をするべきか、

といったことを家族で話し合って頂けたら、と思います。

 

初めにお話しさせて頂いたように、私の勤める塾では6月から対面授業を再開します。

私は「鬼」になります。

子どもたちにとっては鬱陶しい存在になるかと思いますが、勝手に立ち歩いたり、大声でおしゃべりしたりする子どもがいたら、全力で制止し、注意します。

場合によっては、お母さんに連絡して、子どもを強制帰宅させるつもりです。

子どもを預かる立場である以上、お母さん方、そして今の状況が不安な子ども達にとって、少しでも嫌な気持ちになるような状況を作らないようにして、授業を運営したいと思います。

 

そんな雰囲気が耐えられなくて、不満を感じて、塾を辞める、というご家庭がもしあるならば、

仕方がありません、お引き取り願うしかないと思っています。

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