内申点対策

こんばんは、149teacherです。

私の勤める塾は宝塚市にあるのですが、宝塚市では今週から全員の一斉登校が始まりました。
もっとも、明日、6月17日までは午前中の4時間授業ですが。

子どもたちは午前中の授業を終えると、給食を食べて下校。
少しずつ、「元の生活」に戻していくようですね。

1学期はいつまでなの?

宝塚市では、教育委員会からの通知で、1学期が4月1日~10月2日となったようです。
そして翌10月3日からが2学期。
仕方がないとはいえ、何とも変な気持ちです。

そして、一番気になるのが、中学3年生の1学期の通知表の成績です。
すなわち、「内申点」。

兵庫県は、公立高校を受験する際に、かなり内申点が重視されます。特に実技系科目。

ざくっと説明させて頂くと、

入試の総得点は500点。

総得点の内、半分の250点が入試当日(英数国理社)の5科目500点満点のテストの得点を2分の1倍。

残りの250点が「内申点」です。
内申点の内訳は、主要五科目が100点で、実技系科目が150点。

入試当日に実技系科目がない分、内申点で重視されます。

で、この実技系科目なのですが、少なくとも今年度、従来通りの評価ができるのでしょうか?

受験生たちは、どのような対策を取れば良いのでしょうか。

「実技」をどう捉えるのでしょうか

どの実技系科目も同じですが、座学は問題なく行えると思います。
気になるのは「実技」ですよね。

例えば保健体育の「水泳」。
今年度の水泳の授業は見送りが決定しました。

「ほっ」とする子もいるでしょうし、得意だったのに残念、と悔しい思いをする子もいると思います。

他にも、他の子どもとの接触をできるだけ避けるような競技ばかりを実技として扱うとなると、ベテランの体育教師の方でも評価に迷いが出るのではないでしょうか。

今までの経験則が通用しないのですから。

そうであるとすると、担当の先生は何を基準に評価を行うのでしょうか。

今年度実施可能な実技のみを行って評価する?
いやいや、それは指導要綱的にも無理ですよね。

美術だってそうです。

校庭に出て、外の風景をデッサンするのであるならば、「密」は避けることができます。

でも、美術室で、班を作って版画の作成をするのはどうでしょう?

子ども同士が必要以上に「密」になりませんか?

家庭科の調理実習はできるのでしょうか?

例え各自が手指の消毒を徹底するとしても、他人に自分が作った料理を食べてもらうような授業を行うことができるでしょうか?

担当教諭の裁量?

このように考えると、私は今年度の実技系科目の評定は事実上「不可能」であると思っています。
もう少し遠慮がちに言うと、

「従来の評価方法では無理だ。」
と確信しています。

そのように考えると、公立高校入試の30%を占める実技系科目の評価が県内でどれだけ公平性を担保して行われることができるのだろうか、と心配になってしまいます。

「実技系科目の先生を信用できないのか!」

とお怒りになる方もおられると思います。

でも、正直に申し上げて、私、20年以上この地域で塾教師をしていますが、

子どもの評定に疑問を持たざるを得ない実技系科目の先生が少なからずおられます。

お母さん方の方が、私よりも多くの「情報」「噂」を耳にされていると思います。

技術のA先生は、教室移動するときに荷物持ちをしてくれる生徒は必ず「5」になる。

音楽のB先生は、一度嫌われるとどれだけ頑張っても「3」以上の評定は付けない。

体育のC先生は、自分が顧問をしている陸上部の生徒にだけはやたら厳しい評価を付ける。

…。何か、こんな記事を書いている自分がとっても卑しい人間みたいでイヤになります。

でも、私の実感として、こういったお話は間違いなく保護者や子どもから聞きます。

中には誤解から生まれた勘違いもあるかも知れませんが、全てが勘違いであるとは言い切れないのが辛いのです。

評定の仕方をしっかりと聞きませんか

お母さん、今年度に関しては、特に実技系科目の評定の付け方を、具体的に担当の先生に聞いてみませんか?

今まで、ある程度「ブラックボックス」化していた部分なのですが、
我が子の進学を考えると、ここははっきりとした方が良いと思います。

先生を敵にするつもりはありません。

私は先生方を敵にするつもりはありません。

コロナの影響で、本当に大変な思いをされていると思います。

でも、コロナ対策と評定は別です。

徹底的に「公平」で「公正」であるべきです。

評定について理論的に説明できない先生がおられるのであれば、それは問題です。

だって、いままで「感覚」で評定を下していたことの証拠になるのですから。

そのような慣例が、もしも、あるのであれば、
いっそのこと、この機会に全て明らかにして、正すべきです。

お母さん、私も頑張るから、お母さん達も、我が子のために頑張って!

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