授業中の子どもの気持ち
こんにちは。149teacherです。
今日のテーマは学校や塾での授業を受けているときの子どもの気持ちの持ち方についてです。
どういう事かというと、「君は授業を見学しているの?それとも参加しているの?」という問いかけです。
私が普段担当している授業は1クラス10~15名の規模です。
この位のスケールでしたら、教室の後ろの方に席に座っている子どもであっても、その動きは全て補足できます。
少し細かいテクニックをお話させていただきますね。
ペンの端で子どもの集中度は分かります
子どもが字を書いているときに筆記用具のペン先ではなく、反対のてっぺんを見るんです。
筆記具のてっぺんは、ペン先の動きと反対に動くはずなんです。
つまり、筆記具のてっぺんの動きを見ていると、その子供がどのような字を書いているかを大体読み取ることができるのです。もちろん、「大体」ですが。
でも、算数の授業をしているときに0~9以外の文字を書いていたりすると、明らかに分かります。
英語の授業でも同様です。子どもに解答させている問題をちゃんと把握していたら模範解答は頭に入っています。
それを頭に浮かべながら子どもたちが解答している様子を見ていると、ペンの頭の動きで「この子は全く違う行動をしているな。」と分かることが多いのです。
「プリントに授業と関係のないマルを書いているのがみえてますよぉ~!」
なんて言ってみると、ビクッ!とする子どもも少なくありません。
先生、見えているからね。
そうやって、子ども達に「参加」しているんだという意識をキープしてもらいます。
子どもたちは、精神的にまだまだ未熟です。
「勉強しなくては」と思っていても、「眠い」とか、「他のことが気になる」とかで、中々集中できません。
一方で、集中できているときの子どもたちは、恐るべき力を持っています。
授業をする私としては、いかにして子どもたちの気持ちを勉強に向かわせるか、
言い換えると、他のことに気を取られないようにするか、ということを常に気にしなければならないのです。
毎日、子どものシャーペンのてっぺんを観察しながら授業を進めています。
「見学」はだめ。「参加」してね。
私が常々が子どもに言うのは、
「授業を見学していたらだめだよ。授業に参加しなさいよ。」ということです。
まるでテレビを見ているみたいに自分の目の前の光景を「見て」いるだけの時間が結構あるようなのです。これはもったいないです。
例えば、テレビのクイズ番組を見ていたと思って下さい、
クイズの中には結構面白いものがあって、そこそこ夢中で見ていたとします。
答えが分からなくて、「正解は何なんだろう?」と気になる問題もあったと思います。
そして、解答を見て、「そうなんだ!」なんて感心することもあるかと思います。
でも、翌日のことを考えて下さい。
あんなに気になっていたクイズの問題ですが、今、パッと思い出すことができますか?
クイズの内容すら思いだけないものも少なくないのではないでしょうか?
なぜかと言うと、「見学」していたからだと思うのです。
実際にはあり得ませんが、テレビ局のスタジオに入り、解答席に座って(カメラを向けられながら)考えた問題ではないのです。
ですから、印象なんてあっという間に忘れてしまいます。
これが「見学」
ですから授業で「見学」されてしまうと困るのです。とても。
子ども達には解答者席に座っている気持ちで、カメラを向けられている気持ちで問題に取り組んでもらいたいのです。
子どもに緊張感を持たせないと子どもは授業を「見学」、「視聴」する人に成り下がってしまいがちです。
ですから、お母さん。
今日もお子さんが学校や塾から帰ってきたら、「今日も楽しく授業に参加できた?」と聞いてあげてはいかがでしょうか。
お子さんがすぐに返答できなかったら、少し注意して観察してあげて下さい。
もしかしたらお子さんが塾の授業を「見学」していたからかも知れません。
同じようなことが何回か続くようでしたら、
「あなた、授業にちゃんと『参加』している?」と問いかけてあげて下さい。
子どもはお母さんの言葉を聞いて、「授業には参加しないといけないんだ。」とじわじわ理解してくれると思います。