宿題は終わっているかな
夏休みも終盤に差し掛かり、子どもの中にはカレンダーを見つめながら「あ~ぁ。」とぼやいている子も少なくないかも知れませんね。
お母さんとしては、気になるのが子どもが夏休みの宿題をちゃんと終わらせているのか、ということですよね。
小学生の子どもたちの中には、「全然終わっていない…。」とそろそろ焦り始めている子もいるかもしれませんね。
お母さんとしては、「何でもっと早く計画的にしなかったのよ!」と怒りたくなるのも分かりますが、ここまで来てしまったら、とにかく宿題を終らせることが先決です。
以前お話しした、夏休みの時間割を活用するなどして、とにかく宿題を終らせるようにさせてあげて下さい。
中学生の子どもたちについて言えば、部活動に入っている子どもについては、宿題ができているかどうかという心配はあまり必要ないかもしれません。
なぜなら、部活の顧問の先生がかなり早い段階で「宿題チェック」の日を設けているからです。
例えば、8月19日の部活の日に、部員全員に宿題チェックをする、というようなシステムです。この日に仕上がった宿題を顧問の先生に提出することができなければ、ペナルティとして、きついお叱りの言葉と「試合に出させない」などの罰が与えられます。
多くの子どもはこのペナルティが怖くて、曲がりなりにも宿題を仕上げていきます。
ですから、この時期に宿題が全然仕上がっていない、という子どもは比較的少ないです。
安心、安心…。
と、言いたいところですが、話はそうはいきません。
実力テストが待っています
2学期が始まるとすぐに、中学校では「実力テスト」が行われます。
別の記事でもお話ししましたが、実力テストの得点が直接2学期の成績に影響を与えることは、基本的にはありません。
「成績に関係しないのだったら、別に頑張らなくても良いか。」という気持ちにもなってしまいますが、中々そうはいきません。
子どものテスト点数が思いの外低ければ、その教科の担当の先生は「この子は夏休みに学力を落としているな。」と判断します。
先生も人間ですから、「私情」が入り込みます。この「私情」が2学期の成績に影響を与えることはない、とは言い切れません。むしろ、あまり良い影響があるとは言えないと思います。
子どもたちからすれば、「宿題はちゃんと締め切りまでに仕上げているのだから、これ以上何をすればよいの?」と思ってしまいます。
でも、2学期初めの実力テストで、「私は夏休みの間もきちんと学力を維持していますよ。」というアピールすることも考えるようにした方が良いと思います。
では、宿題を終らせてしまった子どもは、今から残りの10日間ほどをどうすれば良いのか?という問題に突き当たります。
本当のことを言えば、夏休みの宿題をもう一度見直しして欲しいです。
全部とは言いません。自分で採点して、間違っていたところや分からなかった問題などを1問でも良いですから、解き直してほしいです。
間違い直しを有効にするためには、「マル付けする前に」をご参考にして下さいね。
そうすることで、記憶が蘇り、「あぁ、そうだった。この問題が難しかったんだ。」と思い出す作業をさせてあげたいです。
もう宿題は終わったから、やり直ししたくない、という気持ちは分かりますが、テストの前には、テスト勉強をするべきだ、という意識を子どもに持たせてあげて下さい。
中には「実力」と言っているのだから、実力で臨んだらいいんだよ。と仰るお母さん方もおられますが、それは得策ではありません。
①子どもが、夏休み期間中に、まるでちゃんと勉強していなかったような印象を教師にあたえてしまう。
②実力テストだったら、「実力」を問われるので、特にテストに向けた勉強はしないでもよい、という気持ちを子どもに植え付けてしまう。
という弊害があります。
嫌がる子どもも多いと思いますが、そこを何とか頑張って、少しでも勉強内容を思い出される作業をさせてあげて下さい。
結構、実力テストは夏休みの宿題の中から、そのまま出題されることがありますよ。