教科の取捨
こんばんは、149teacherです。
お盆休みが終了して、夏期講習会が始まりました。今日から8月一杯、授業に次ぐ授業です。50歳近い(今月で49歳です…)体には少々応えます。
とはいえ、いざ子どもの前に立って授業をすると、アドレナリンが脳内に大量に分泌されるのでしょうか、授業をこなすたびに元気になってくる自分に気付きます。
最終的には、ヘロヘロになってしまうんですけれどね。
さて、今日は私の勤務する塾での中学3年生の様子をお伝えしたいと思います。
私の塾では、中学3年生全員必修の科目は英語と数学。この2教科を午後一番初めから2時間かけて行います。
国語と社会と理科については「選択科目」としており、受講は任意です。
こちらは、午前中に行います。
いきなり脱線ですが、私たちは選択科目を全て取ることをあまりお勧めしていません。「頑張ろう」という気持ちは分かるのですが、子どもが消化不良を起こすことを心配してしまうのです。
私も大学受験の際に浪人を経験しているので気持ちは分かるのですが、選択科目を検討するときには、どうしても「意欲的」になってしまいがちです。でも、結果として、自分で処理しきれない位のノルマ(宿題)を抱えてしまい、どの科目も十分に活用することができなかったことがあります。
受験のためには、英数国理社、全ての科目を網羅した勉強をすることは大切ですが、いずれの教科も学校から宿題が出されています。そこにプラスして何もかもオンしてしまって、結局活用しきれなくなった、となってしまうと時間もお金ももったいないです。
例えば、夏期講習は本人が苦手な社会を受講させて、秋以降のラストスパートに備える、とか、子どもがとにかく国語が苦手なので、学校の宿題以外にもう少し国語の問題を解かせておきたい、といった理由で選択科目の取捨を決めたら良いかと思います。
受講すればするだけ成績が上がるのか?
一番大切なのは、子どもにとってもお金にとっても「無駄にならない」ことだと思います。
大きく全国に展開されている塾さんや、個別指導さんだったりすると、いわゆる「本部」からできるだけ受講科目数を増やすように、といった指示(指令)が各教室に下されるかと思いますが、私たちはそんなことはしません。というか、したくありません。
どんな綺麗ごとを口にしても、少しでも沢山の授業を受講させようお母さんを説得してくる塾って、結局子どものことを考えてくれているのでしょうか?
そりゃあ、私だって塾で働く人間です。お母さんたちが少しでも沢山選択科目を受講させて下さって、塾に利益を落として下さることについては「有難うございます」という気持ちです。でも、お母さんの本心は、「塾に利益を与えよう。」では決してないはずです。
主たる目的は「うちの子の力を伸ばしてください。」でしかないはずです。
私は、そのお母さんの気持ちに、いわば付け込んで、「〇〇も選択した方が良いですよ。△△も取るべきです。」なんて口が裂けても言えません。いや、言いません。
お金をかけて、少しでも多くの授業を受けさせたら子どもの成績が上がる、という考え方は普遍的ではありません。子どものキャパシティを見極めるべきです。
必要十分な授業を受けさせて、それ以外はまずは「自分で頑張ってみなさい」というのも一つの作戦だと思います。
「その代わり、自分で学校の宿題をしっかり取り組むなどして、結果が出るように頑張りなさい。どうしても上手くいかないようだったら、お母さんが149teacherに電話する。電話して、助けて下さいって言うから。」
私、こんなお母さんの子どもは全力で助けます。もちろん、選択科目を取っている子どもは費用を負担してくれているのですから、それと同等の扱いをすることはできませんが、子どもと面談して、どのような取り組みをすれば効果的なという「ガイダンス」はいくらでもします。
偉そうなことをつらつら書かせていただきましたが、自分ではこのやり方が「149teacherらしい」子どもとの接したかである、と信じています。