マル付けする前に

自己採点ができない子ども

宿題やらテスト前の勉強やらで、子どもたちは自己採点することがあります。

当然私たちは「間違えた問題はしっかりと間違い直しをしなさいよ」と言います。

でも、お母さん、私たちは「間違い直ししなさい」とは言いますが、間違い直しのやり方を子どもに教えてあげたことがあるでしょうか。

これは学校の先生にも言えることだと思います。果たして「間違い直し」とはどういった作業なのでしょうか。

子どもたちは間違えた問題を直しなさいと言われると、正解を赤鉛筆や赤ペンで解答欄に書き写します。

これが子どもたちの考える「間違い直し」です。

最後まで書き写して、はい、終了。

でも、この作業って何の意味があるのでしょうか。だって、正しい答えを書き写しただけですよね。

本当に納得したのかどうか、全く分かりません。

 

採点する前のひと手間

そこで、解答パターンを少し細かく見てみたいと思います。

例えば小学6年生の理科の問題で、下のように子どもが答えたとします。

ここで採点する人が多いと思うのですが、ここで一つ作業を追加してください。

それは、自分が「合っている」と自信のある答えの解答欄のはしっこに印を付けることです。

これでOKです。

このとき、余計なことを考えてはいけません。合っている自信があるのならば、迷わず印を付けます。

では、採点しましょう。

いかがですか?解答(誤答)パターンがはっきりと見て取れると思いませんか。

もう少し詳しく見てみましょう。

 

解答は大きく4種類に分けられます

⑴はできたと思って、正解した

⑵はできたと思って、間違えた

⑶はできなかったと思って、正解した

⑷はできなかったと思って、間違えた

ざくっと見て、解答にはこのように4パターンあるのです。

特に怖いのは⑵と⑶なのは明らかですよね。

⑵の誤答パターンは、覚え間違いやいわゆるケアレスミス(ア~エと答えるべきところを①~④で答えている等)が考えられます。

覚え間違いならば、改めて勘違いを修正する必要があります。

また、ケアレスミスが多く見られるようであるならば、子どもが解答するときの様子を観察してください。

ケアレスミスが多い子は、とにかく早く解こう、早く終わらせよう、としていることが多いです。

⑶のケースも怖いですよね。要はたまたま合っていたということ。

子どもが本当に理解しているかどうかは怪しいです。できれば親子で一緒に、もう一度その問題を見て、正しく理解しているかどうか確認する必要があります。

広告