勉強する場所はどこ?
宿題やテスト勉強などで子どもが家で勉強しています。
お母さん、あなたなら家のどこで子供に勉強して欲しいですか?
2階建ての戸建て住宅に住んでいる方でしたら、子ども部屋はおおむね2階だと思います。子どもが「勉強してから寝るね。」と言って階段を上がると正直ほっとしますよね。
だって、勉強している子どもを見ているのって、ストレスが溜まりませんか?
「もうちょっと集中して勉強できないのかな?」、
「時間をかけている割にはうちの子の勉強、はかどっていないんじゃないかな?」
子どもがイマイチ集中できていない様子勉強している姿を目の当たりにすればするほどお母さんのストレスは溜まる一方です。
だったらいっそのこと2階に上がって勉強して頂戴!という気持ちになりますよね。
でも、これは単なる「厄介払い」でしかないのはお母さん方も良く分かって下さっているのではないのでしょうか。
確かに目の前にダラダラ勉強してる子どもの姿を見ていると、本当にイライラします。
「もうちょっと真面目に勉強できないの?」と思ってしまいます。
お仕事をされているお母さんならば、なおのことだと思います。
「私は家族のために仕事も家事もヘトヘトになりながらこなしているのに、どうしてこの子はそれを分かってくれないの」と怒りがこみ上げてきます。
でもね、お母さん。子どもはそんな事情は理解できません。
ご自分が子どもだったときのことを思い出して下さい。
お父さんは毎日頑張って仕事に行って、辛いことに耐えながらも家族のために一生懸命働いている。
お母さんは家事もこなしながら家計の支えになるように仕事もしている。
両親がこうやって我が子のため思いながら必死になって働いているから家族が生活できている。
10代のときに皆さんはこんなこと理解できていましたか?
私はできていませんでした。
親になってから初めてじわじわと親のありがたみを実感しました。
ここからが本題です。毎度、前振りが長くて申し訳ありません。
聞いていただきたいことが一杯あり過ぎるんです。許してください。
複数の勉強場所を用意する
子どもが勉強する場所。2か所、できたら家に3か所位用意してあげて下さい。
① 自分の勉強机
② ダイニングのテーブル
(③ リビングのテーブル)
この位でどうでしょうか?
子ども(というかヒト)の集中力はそれほど長続きしません。私自身の感覚ですと30分程度です。30分を過ぎると、他のことが気になったりして勉強を続けることが難しくなります。
★★昨夜、子ども部屋で4時間集中して勉強したなんていう子どものセリフを信じてはいけませんよ!★★
子どもを「見張る」訳ではないのですが、1か所で勉強を続けているとどうしても集中力は持続しません。
子どもの視界に入っている景色に変化がなくて気持ちが持続しないのです。
それならば30~40分、子ども部屋で勉強していたら、声をかけてあげて下さい。
「頑張っているね。気分転換にテーブルで勉強したら?」
ここで子どもがテーブルまで来てくれたら、その子は何とか勉強を頑張ろうと思っている証拠です。
暖かい目で迎えてあげて下さい。
リビングで子どもが勉強していると、お母さんも気になると思います。
テレビが点いているのならば、テレビを消そうかな…。といったように。
私はあまり気を使わなくて良いと思います。
あくまで気分転換です。
家族全員が自分に気を使ってできるだけ音をたてないようにしている、という雰囲気をあからさまに感じる環境では、素直に勉強を続ける気持ちが萎えてしまうと思います。
大切なのは
① 特定の場所で勉強をし続けることが辛くなってきたら、勉強場所を変えるという選択肢を子どもに与える。しかもそのオプションは公民館ではなく、『自宅の中』にある、ということ。
② 家族(全員)が少しでも子どもの勉強の役に立つようなことができないかと工夫していることを本人に感じさせる。
という2点です。
こどもは根っこでは家族が好きです。
そして自分を応援してくれる人のことは有難いと思います。
当たり前のことと思われるかも知れませんが、こういったことを子どもに実感させることで子どもの心の芯が太くなって、倒れにくくなるのだと思います。