初めての塾①

こんにちは、149teacherです。

新型肺炎の影響で緊張感の漂う私の塾ですが、それでも今月からは新年度が始まっています。

毎年のことですが、子どもにとって新しい環境というのは緊張感のあふれるもの。

今年も、様々な出会いがありそうです。

 

小学3・4年生

 

 

まだまだ幼さが残っていて、なんとも可愛らしいです。

9~10歳くらいの時期は、勉強が「楽しい」から「面白くない」に移り始める可能性のある時期です。

小学校入学当初は、お勉強は楽しいことで、お家に帰ったらママに学校での話を一杯聞いてもらって、

ママから「お勉強は分かった?」と聞かれると

「うん、だいじょうぶ!ぜんぜんむずかしくなかったよ!」

と笑顔が返ってきて、子ども自身がいそいそと宿題を片付けたりします。

 

ところが、小学校3~4年生くらいになると、ときどき分からない問題が出てきたり、

ドリルを解いていてミスが出てきたりしやすくなります。

この時期をお母さんがどのように受け止めるか、ということはとても重要なことだと実感しています。

間違えたことを認めたくない

この年頃の子どもは、

「自分が間違えた」ということを認めることにものすごい抵抗感を持っています。

今まで、マルばっかりだったのに、突然マルの数が少なくなった。

バツを付けなくてはならなくなる…。

バツを付ける作業が、子どもにとってはとてつもなくイヤな作業なんだと思います。

 

中には答え合わせをしていて、自分の答えが間違っていたときに、正解を見て

「あ、そうだ、間違えちゃった。」

「でも、いま答えを見て、正しい答えが分かったからマルにしよう。」

と、自分の間違った答えを消しゴムで消して、正しい答えを書き、その上に赤鉛筆でマルを付ける子も結構います。

大人から見たら、「ちょっと待って!」と言いたくなる場面ですが、子どもたちはそれくらいバツを付けることがイヤなんです。

泣くのは大体男の子

塾で答え合わせをさせていると、間違いの多さにめげてしまって泣き始めるのは男の子が多いです。

理由は良く分からないですが、

女の子は間違ったことに対して、「泣く」よりも「怒る」感情の方が強く現れがちですね。

 

塾は学校より先に進みます

当然と言えば当然なのですが、

塾では学校の進度より早く学習を進めていきます。

つまり、子どもたちにとっては「初めて習うこと」だらけ。

大手の進学塾さんでしたら、そんなことは納得済み、というご家庭が多いでしょうね。

でも、私の塾はクラスによってはいわゆる「補習塾」。

学校の勉強を少しでもストレスなく理解させて、勉強を楽しいと思ってもらいたいという立ち位置で授業をしています。

お母さん方も、多くの方は「うちの子の勉強が心配だから塾で面倒見てもらいたい。」

という動機で塾に通わせて下さっています。

そこで、子どもがパニックになるのは、

「塾の勉強が分からない」

ということなんです。

どういうことかというと、

子どもたちは勉強は学校で習うものだと思い込んでいます。

ところが塾で学校より先の単元の指導をすると

「そんなの知らない、学校で習っていない!」という拒否反応を見せる子が少なくありません。

 

そして、お家に帰って、「塾の勉強、全然分からない!」

と言ったりします。

 

お母さん、落ち着いてくださいね

「塾の勉強が分からない!」なんて子どもに言われると、お母さんはびっくりして焦りますよね。

色々調べて、ここだと思った塾に子どもを入れたのに…。

上手な指導をしてくれていないのじゃないかしら…。

などと、不安になってしまいます。

でも、少しだけ落ち着いてください。

子どもが「分からない」と言っているセリフの本質は、

「まだ習ったことがない」という意味なのかもしれないのです。

 

もちろん私たち塾の教師は、時間がかかりますが子どもたちにその点をしっかりと伝えています。

初めて塾に子どもを通わせて、子どもが「授業が分からない」と口にしたら、

できたら塾の教材を子どもと一緒に見て、

学校で習ったことがある単元がそうでないかを確認してくださいね。

 

そして、まだ学校で習っていない単元だったら、

「良かったね、学校よりも先に新しい勉強ができたね。これで、学校でこの勉強をするときに困らなくて済むようになるから、しっかりと先生のお話を聞いてね。」

とお話ししてあげて下さいね。

そして、それでも心配でしたら、塾に電話なりメールなりして、

「子どもがこのように不安に思っていますので、サポートして下さい。」と伝えて下さい。

勉強が面白いと思えるか、辛いと感じるかの大切な境目の時期です。

塾の先生を巻き込んで、子どものために少しでもよい学習環境を作ってあげて下さい。

広告