小学生とシャープペンシル

こんにちは、149teacherです。今日は、小学生の筆記用具についてお話しさせてください。

テーマは、小学生とシャープペンシル

シャーペンが欲しい!

多くの小学校では、シャープペンシルの使用が禁じられていると思います。

その反動か、塾では小学3・4年生くらいの子どもでもシャーペンを持ってきたりします。それ自体は仕方のないことだと思ってはいるのです。

塾に通うことになって、子どもが「シャーペンを使いたい!」と言い出した。

お母さんとしても、まあ、勉強道具だから良いよね。お母さんも学生のときお気に入りのシャーペンがあったし、文具店に行って、ノートとか付箋とか見るの楽しかったしな。なつかしいなぁ。

という感覚で買い与えている人が多いと思います。

鉛筆と比べると、カラフルですし、大好きなキャラクターのデザインのものがあったりして、子どもとしてもワクワクしますよね。

お気に入りのシャーペンを手に入れることができたら、子どもも楽しく勉強できるかな、といった期待もあると思います。

 

カチカチが嬉しい

で、新しくシャーペンを買ってあげました。

子どもは大喜びです。

いそいそと芯の入れ方なんかを確認しながら、カチカチと芯を出してみたりします。

あの「カチカチ」が嬉しかったりするんですよね。ある種のギミックですから。鉛筆にはそんな仕掛けはないですから。

(最近は自動的に芯が繰り出されるものもありましたね)

初めのうちは何とも嬉しそうにシャーペンをいじって、色々と書いてみたりすることもあるかと思います。

でも、そうこうしているうちに段々と動きが怪しくなってきます。

 

替え芯を落とす、落とす

はじめの頃は、替え芯を本体に補充するだけでも時間がかかります。しかも慣れていないので、替え芯のケースの蓋を開けたとたんに、パラパラと芯がこぼれることもあります。

いえ、「こともあります」なんていうレベルではないです。

教室の床に芯をぶちまけてしまう子も少なくありません。

また、個人差もあるのですが、数本の芯が床に落ちたとしても、拾おうとしない子もいます。「もったいない」という気持ちが薄いのか、「まだ芯はたくさんケースに入っている」ということに気持ちが傾いているのか…。

あぁ、もったいない。

授業中に芯を拾ってあげることも多々。

私の塾は集団授業なので、授業が一瞬中断するのですが、やはり、もったいないという気持ちには勝てません。

「教育的効果」を考えても、敢えて授業時間内に少し授業を中断して芯拾いを手伝います。

どういうことかと言うと、

 

筆記用具の準備は授業前に完了しておくべきです。

鉛筆ならば、芯を削っておくこと。当たり前ですよね。

シャーペンなら芯を補充しておくこと。

ところが、鉛筆と違い、シャーペンは本体に残っている芯の分量は目で見て分かりません。また1本の芯でたくさんの文字を書くことができるので、芯の残量を意識しなくなりがちです。

で、いざというとき、芯がない。

普段の授業でしたら、そんなに大騒ぎするようなことではありませんが、大切なテストのときなどにこの状態になったら焦るはずです。しかもテスト時間中に芯を補充するというのも、褒められた話ではありません。

普段から筆記用具が使えるかどうかの確認を怠らないことはとても大切。

この意識を清を落とした本人だけではなく、周囲の子どもにも伝えたいのです。

そして、もう1つ芯を拾わなくてはならない重要な点が、

 

床が汚れる!

 

教室の床に芯が落ちていると、子どもがそれを踏んだりして芯が細かく割れます。

そして、細かくなった芯の上に机や椅子の脚が乗っかると、床に真っ黒な汚れができてしまいます。

この汚れを取るのが一苦労なのです。

もちろん、放っておいたら床が汚くなる一方で、学習環境としては良くないです。

ですから、教師たちで消しゴムや洗剤などを使って汚れを取っていきます。

これが中々大変な作業なのです。そうならないためにも、床に落ちた芯はすぐに回収しなければなりません。

 

分解が始まった!

男の子によくあるのですが、シャーペンに芯を補充する位までは良いのです。

問題はその後、

やおらシャーペンを分解し始めることがあります。

気持ちとしては分かります。むしろ好ましい位。

カチカチやって芯が出てきて…。一体、中はどうなっているんだろう?

「好奇心」は大切ですから。

でも、この作業を授業中にし始める子もいるのです。

で、結局部品を落とす、なくす。

シャーペン再生不可能…。

以前にも別の記事でお話させて頂きましたが、筆記用具は勉強のために必要な道具です。出来る限り勉強の妨げにならないようにしなければなりません。

集中力が途切れた子どもは必ずと言ってよいほど手元にあるもので遊びます。

ましてや小学生位の年齢ですと、自制心も働きにくいですから、ついつい文房具をおもちゃ代わりにしてしまいがちです。

シャーペンを使うのは、せめて中学生になってから位の方が良いのではないかと常々感じています。

シャーペンが便利なのは分かるのですが、小学生には少し向いていないと感じてしまいます。

 

鉛筆&肥後守はいかが?

昨年、我が家の3人兄弟の末っ子(小6)に肥後守を買い与えました。

肥後守

はじめのうちは、上手く鉛筆を削れない、というレベルですらありませんでした。そもそも、折り畳みの刃の部分を取り出すこともできませんでした。力が弱くて。

で、しばらくの間は、お父さん(私)が見ている前で練習すること、と約束してお手本を見せたり、ハラハラしながら見守っていたりしました。

自分一人で作業できるようになったな、と感じた段階で、お父さんがいないときでも作業をして良い、と伝え、今日にいたっています。

先日は、中2のお姉ちゃんのコンパスについている鉛筆(短すぎで鉛筆削りで削りにくいんですよね)を上手に削ってあげていました。

もしかしたら、今は私より上手に使いこなしているかも知れません。

「習うより慣れろ」の1つの例だと実感しました。

お父さんやお母さんと一緒に、こんな道具を使って鉛筆を削る練習をさせてみるのも楽しいですよ。

 

「習うより慣れろ」の1つの例だと実感しました。

お父さんやお母さんと一緒に、こんな道具を使って鉛筆を削る練習をさせてみるのも楽しいですよ。

 

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