こんにちは、149teacherです。
地元の小中学校も「そろりそろり」と授業を再開しています。もちろん、高校も。
少しずつではありますが、子どもの勉強を取り戻していかなければならない時期になってきました。
学校の休校期間中、公立学校に通っている子どもの多くは、定期的な課題の配布と提出だけでこの数か月間を過ごしてきたと思います。
もちろん、塾などに通っている子どもたちは、オンライン授業などを活用して勉強のペースを維持していたことでしょう。
身に付いていないかを確認する必要があります
私の勤める塾でも、授業再開後、各学年でテストを行っています。
テストの目的は、「オンライン授業で学んだことがどれくらい身に付いていないか?」
というものです。「身に付いているか?」ではありません。
もちろん、中にはしっかりと復習などをして、「よく一人で頑張れたね。」と感心する子どももいます。
でもそれは正直言って、少数派です。
先生が目の前に立っていて、直接自分が見られている状態で、やっとシャーペンを動かし始める子どもの方が多いです。
また、私たち塾教師も、目の前にいる子どもの態度や表情をリアルタイムに感じながら授業の速度・説明の深さ・演習量の増減などをその場で判断して行っています。
そうすることで、子どもたちに「これは分かった。」とか、「これは理解しなければならないんだ。」という主体的な気持ちを持たせることができると思うのです。
オンライン授業では、一方通行になりがちです
確かにオンライン授業を行うことで、多少なりとも子どもの学習を進めたり維持したりすることはできたと思います。その点においては、子ども達の役には立てたと思います。
一方で、ここからは、子ども達が本当にオンライン授業で学んだ内容を自分のものとしているかどうかを確認して、対処しなければならないと思っています。
お母さんもがっかりしすぎないでください
少しずつ学校の授業が動き出して、どの学年であっても、子どもたちの学力を測るために各種テストを行うと思います。テストですから、もちろん結果が気になるところです。
でも、テストの結果が思わしくなかったからといって、子どもを必要以上に責めたり、お母さん自身ががっかりしすぎないで欲しいのです。
小学生ならもちろんのこと、中学生であってもまだまだ子どもです。
学校から渡されたプリントとまっさらな教科書を自宅で開いて、未履修の内容を教科書を読みこみながら学び進めていく、なんてこと基本的にはできません。よほど力のある子どもでも難しいです。
もちろん、教科書などは各単元の内容がとても分かりやすくまとめられていて、洗練されたものになっていますが、それは私たち大人が見た上での感想です。
子ども達からしたら、何もかもが「初めまして」なのです。
自力ではとても理解できない内容であるからこそ、学校の先生たちは色々な工夫をして、子ども達に授業を提供しているのです。
もちろん、我々塾の教師も然り。
何とか皆に関心を持ってもらえるように、例を挙げたり、身近なものに例えたりするなどして、子どもの気持ちの中の「難しそう」という心のハードルを下げていくのです。
そういう過程を踏まえずに、子どもが新しい単元を自力で理解して、自分の知識にすることは中々困難だと思います。
子どもの「分かった」は気を付けないといけません
また、随分前に書いた記事なのですが、子どもの「分かった」というセリフは大人の「分かった」とは違います。
そのようなことを考えてみても、今は子ども達が、
「どこが分かっていないのか」
「どこを忘れてしまっているのか」
を私たち大人が把握してあげる時期だと思います。
できていなかったことを、できるようにしてあげることが大切なのですから、
このタイミングで、
「あなた、全然理解できていないじゃないの!」と怒って、
子どもが(子どもなりにではありますが)頑張ったことを否定してしまうと、かえって子どもは委縮してしまうと思います。
分かってくれていないところがあったら、「先生に質問しようね。」と、
背中を押してあげて下さると嬉しいです。
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