兄弟姉妹は似ていません

兄弟って結構違います

こんにちは。149teacherです。

今日は兄弟姉妹について私の感想を書かせてください。

私自身は男3人兄弟の真ん中というポジションで育ちました。だんご三兄弟でいうと「自分が一番」と思っている次男ですね(結構当たっています)。

私の勤める塾でも、兄弟姉妹でお預かりするご家庭が少なくありません。本当に有難いですよね。授業料だって人数分必要になるのですから。

その、兄弟(すみません。ここからは「兄弟姉妹」を「兄弟」と書かせてください。)を見ていると、というか見れば見るほどその性格に違いがあることを実感します。

お兄ちゃんは良く言えば無頓着。反応が良いわけでもなく、悪いわけでもない。愛想がない訳でもないけれど、無愛想というわけでもない。じっくりと相手をしてあげていると、中々可愛らしい面が見えてきたりします。

弟は、要領の良いタイプ。あまり大人に手をかけさせることなく、さらっとノルマを達成してしまうことが多いです。必要な時は教師にアプローチしてくれますが、用事が特にないときは、基本的に「僕のことは放っておいて下さい。」という雰囲気。

三人兄弟の一番下になると、人懐っこさは兄弟でピカ一。良くも悪くも愛嬌で乗り切ってしまう勢いが備わっています。

もちろんこれは一例にすぎませんが、兄弟であっても、その性格には大きな違いがあることをお伝えしたいのです。

保護者懇談のときなどに、お母さん達から「うちの2人は兄弟で、同じ家で暮らしているのに、何でこんなに違うんでしょうかね。」という言葉をお聞きすることも少なくありません。そういう時に私は、「いえいえ、たくさんのご兄弟をお預かりしてきましたけれど、みんな全然違いますよ。全く違う生き物です。」などとお返事しています。

兄弟は、見た目で言うと確かに似ています。「さすが遺伝子。」と思ってしまいます。

ですが、一人ひとりの子どもを授業を通じて見ていると、そのキャラクターは全くと言ってよいほど異なっています。

組織(家庭)内のポジションで変わる

私の感覚で言わせて頂くと、人は生まれてからの生育環境でそのキャラクターが大きく左右されるのではないかと思っています。

一番上の子どもは、何をするにも一番最初です。幼稚園や保育園に入園したり、スタンプラリーのように複雑な予防接種(生ワクチンだの不活化ワクチンだのと、お母さん、大変だったでしょ?)を計画的に受けさせたり、検診を定期的に受けたり。まだまだあります。小学校入学、運動会、給食、修学旅行…。中学でも、定期テスト、進路相談、受験…。

親の立場でも何から何まで初めての経験で、子どもと一緒になって緊張して進んでいきます。結局、いつまでたっても心配なのは一番上の子どもだと思うのです。

これは、一人っ子にも言えるのではないでしょうか。

対して、2人目の子どもは、得てして要領の良いところがあるように見られます。おそらく上のお兄ちゃんやお姉ちゃんの後姿をそれなりに見ているからではないでしょうか。比較的多くのケースで、2番目の子どもは「大人に怒られたくない」という意識が強く働くような気がします。特に上の子どもが男の子のときにこのケースは多いような気がします。

大人に怒られることを上手に避けることができるので、総じて「手のかからない子」になってくれます。親としては有難いです。

でも、大きくなるにつれて、「いい子」でいる、又は「いい子を演じる」自分が窮屈に感じられるようになってきて、時々爆発するときもあるようです。

こんなときは、お父さんとお母さんでしっかりと受け止めてあげて頂きたいと思います。この子なりに我慢してきたのですから。

お兄ちゃんがいつも親に怒られたり、注意されたりしている。僕(私)はそうならないようにしよう。自分も怒られたくないし、何よりお父さんやお母さんの機嫌が悪くなることは絶対に嫌だ。と、考えてくれています。ある意味、その我慢が限界に達したとき、爆発するのだと思います。

「少しは僕のことも見てよ!」

という感情なのだろうと思います。

「あなたには怒るところがないから、大丈夫よ。そのままで頑張って。」と、フォローしてもらっても、子どもは納得しません。ある意味、親に怒られているって、親に相手をしてもらっているということなのだと思うのです。

そうすると、手のかからない第2子は、親との接点が比較的少なくなってしまいがちになってしまうのだと思います。

皆がお母さんを待っています

「あなたは本当に頑張っているわね。お母さん、とっても嬉しいわ。でも、何かお母さんにお願いしたいことがあったら、言ってちょうだいね。お母さんが気付いていないことを教えてもらえるともっと助かるわ。」

といった言葉を掛けてあげると、子どもはとても満足するるのではないかと思います。もしも、「実は、聞いてもらいたいことがあるのだけれど…。」というときにはとても大切なお話をしてくれると思います。また、特に不満がないときには「よし、このまま頑張ろう。」と自分に自信を持ってくれると思います。

詳しいことは分かりませんが、やはり私たちは社会的な生き物のようです。家族の中で、自分がどんなポジションにいるのか、ということで立ち居振る舞いは変わってくると思います。

大切なのは、子どもが大人に対して不平・不満を抱いているのかどうかを私たちが把握できているかどうかということに尽きると思います。

「あなたはあなた。お母さんは、あなたとお兄ちゃんを比較したりはしないよ。」「だって、兄弟とはいっても、別々の人間だもんね。」

といった姿勢でご兄弟を見ることのほうが、お母さんのストレスも少しは軽くなると思います。

弟はお兄ちゃんとは全く別の人物です。

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