夏休みも残すところあと1週間ほどになりました。
塾で子どもたちに聞いていると、8月後半の時点では中学生のほとんどの生徒は宿題を終えています(質はともかくとして)。
小学生の子どもたちについては、私の感覚では4割くらいの子どもがまだ宿題を終えていません。
4割の内の半分弱の子どもは「自由研究」「読書感想文」あたりの、子どもが面倒くさがって後回しにしている宿題が残っています。
残りの半分強の子どもは、まだプリントやドリルが終わっていません(汗)。
隠してますよ!
この時期、子どもたちは、自分の宿題が終わっていないことをお母さんに隠すことに必死です。
こっそりと早起きして、やおら机に向かっていたりします。まぁ、お母さんにはバレバレなのですが。
当然そんな光景を目にしたお母さんは怒りに震えます。
「今日まで夏休みが何日あったと思っているのよ!どうしてそんなに沢山宿題が残っているの!」
子どもはと言えば、どこ吹く風です。
「大丈夫、大丈夫、お母さん。あとプリント6枚だけだから、すぐに終わるから。」
まったくもう、この子ったら…。ちゃんと始業式の日に提出しなさいよ。
お母さんは子どもが宿題を終らせることを祈りばかりです。
でもね、お母さん。上の会話の、子どもの「大丈夫。」という言葉は、ほぼ100%嘘です。
子どもは、これ以上お母さんに怒られたくないから「大丈夫。」と言っているのです。実は心の中では「どうしよう。間に合うかな…。」と大汗をかいています。
ここでお母さんが追い打ちを掛けたらダメですよ。
「ちょっと残りの宿題を見せて見なさい。」
「あなた、こんなにたくさん残っているじゃない!」
「始業式までに間に合う訳ないじゃない!嘘ばっかり言って!」
と、言ってみたところで、子どもは「大丈夫だって!」を連呼するしかありません。だって、怒られたくないのですから、「実は間に合わないと思う。」なんて口が裂けても言えません。
お母さんとしては、「大丈夫って言うのだったら、お母さん少し安心したわ。締め切りまでに必ず仕上げるのよ。お母さんとの約束よ。」
と言って下さい。
怒ったところで事態は変わりません
どうせやらなくてはならない宿題なのですから、少しでも子どもがポジティブな気持ちで宿題に取り組めるような環境を作ることの方が得策です。
そして、一番大切なのは、絶対に「締め切りを守らせる。」ことです。
中学に上がると、宿題の提出が遅れることは、成績評価に大変響きます。
小学生のうちに、「締め切りは守る」という意識をしっかりと植え付けておかないと、中学で大変なことになります。
最悪の場合、徹夜させても良いです。次の日にがっつり寝させてあげればよいだけです。その位辛い思いをしても、締め切りは守る、という経験を子どもにさせて下さい。
「どうせ間に合わないのだから、『できませんでした。』って先生に謝りなさい。お母さん、もう知らないから。」と言いたくなる気持ちは分かりますが、これをやってしまうと子どもは「謝ったら締め切りを伸ばしてもらえる。」と考えてしまいます。
そんな気持ちを持ったまま中学に上がると、先ほども書きましたが、本当に「恐ろしい」結末が待っていますよ。
精神的にも体力的にも辛いと思いますが、子どもにしっかりと言い聞かせて下さい。
ひとりで頑張らせましょう
あと、子どもが徹夜覚悟で勉強するからと言って、お母さんが付き合う必要はないですよ。子どもの宿題は、子どもがするべきです。
お母さんは明日に備えて、いつも通り休んで下さい。
子どもは、夜、一人ぼっちの状態で頑張らせたらよいです。
それがとっても辛い経験になるのであるならば、それも大切です。