授業再開

こんにちは、149teacherです。

新型肺炎の影響で私の勤める塾も2週間閉鎖。

11年前の新型インフルエンザ大流行のときよりも大きな影響を受けています。

約2週間授業をしていないという、私個人としても「前代未聞」の状況です。

私の勤める塾では3月16日の月曜日から授業を再開しました。

周囲の学校では休校が延長されて、そのまま春休みに突入することとなっています。

 

今、授業を再開することのリスク

休校期間中、授業再開について全家庭にメールの配信を何回か行いました。

「できるだけ早く授業を再開したいと考えているが、それに対して批判的な考えをお持ちのご家庭も少なくないと思います。」というニュアンスで3月12日にメール配信した際には、多くの保護者の方からメッセージを頂きました。

思いの外多かったのは「できるだけ早く授業を再開してください。」という意見が少なくなかったことです。

もちろん、多くの保護者の方は個人的な判断を記したメッセージを付けることなく、「塾からのメール、確認しました。」というものだったのですが、ご家庭(お母さん)のストレスが何大抵ではないのではないか、という印象を受けました。

この時期に授業を再開することに対しては、正直悩みが大きいです。

塾で感染が広がるようなことがあったらどうしよう、

「あの塾で感染が広がったのよ。」という噂に塾が耐えられるか、

そして、何より「感染源」とされる子どもが特定されたときに、その子やご家庭を守ることができるか、

無責任に感じられるかもしれませんが、答えは分かりません。

だって、そもそも今回の新型肺炎(コロナウイルス)の正体が正しく分かっていないからです。

 

「正しく怖がる」

私は医師ではありません。それどころか、ガチガチの文系人間です。

ですから、今回の新型肺炎の医学的・疫学的・公衆衛生学的知見は持ち合わせておりません。

その私が、限られた情報の中で塾の授業を再開することの可否を問われても答えに窮してしまいます。

ただ、私個人として思うのは、

「パニックになって思考停止しないこと。」だと思っています。

私が勉強した限りでは、コロナウイルスとは今回のものを含めて7種類見つかっているそうです。

そして、そのうちの4種類はいわゆる一般の風邪の原因となるウイルスで、多くは感染しても軽症で終わるそうです。そして、残りの3つが

  1. 2002年に発生した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」
  2. 2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」
  3. 今回のコロナウイルス

MERSは収束している状況とは言えないそうなのですが、一方で「そうなんだ、いわゆる風邪の原因なんだ。」という考えも浮かんでしまいました。

もちろん、油断することはできません。色々なニュースで感染した場合の危険性が叫ばれていますし、今や中国・韓国・日本といった東アジアだけでなく、ヨーロッパ・アメリカ・アフリカとものすごい勢いで感染が広まってしまっています。

ただ、同時に、私自身「コロナウイルス」という名前にビビッてしまっていたのではないかと感じました。

「コロナウイルス?なにそれ?インフルエンザではないの?どういうウイルス?怖いの?罹ったら死ぬの?」

というような考えに短絡的に陥ってしまってはいけないのではないかと思ってしまいました。

 

久しぶりの授業

この数日間、久しぶりに子どもたちの前で授業を行いました。

慣れていないマスクを着用した状態ですから、今一つ調子は上がり切りませんが、それでも子どもたちと面と向かって話ができたりすることは何よりも楽しかったです。

そして、子どもたちの表情。

久しぶりに会う友達同士、本当にうれしそうに会話をしています。彼らもマスク越しにですからおしゃべりしづらいかとは思いますし、ついつい大きな声になりそうになったら、やんわりと注意しています。

とても、不自由な中でも、少し「普段の時間」を過ごせているのかも知れません。

当たり前の話ですが、人には友人や仲間が必要なんですね。

改めて強く感じました。

 

緊張感を緩めずに

とはいえ、危険が去っている訳でもありません。

私たち教師陣は毎日細かく相談しながら、教室の衛生管理を行い、保護者や子どもたちにも協力を求めています。

具体的には

  1. 発熱等の体調異常がある場合は出席を見合わせる。
  2. 授業の前後に教室内を消毒。
  3. 子どもの座る机どうしをできるだけ離す。
  4. 窓・ドア等を開放し、できるだけ換気。
  5. 原則として教師・生徒共にマスク着用。
  6. 入室時に全員が手指をアルコール消毒。
  7. 入室以降はスマートホンの操作を厳禁。

というものです。

そして日々、皆でいろいろと調べながらより的確な予防方法がないか相談し合っています。

もしかしたら、ここで感染が起こってしまうという危機感はもちろんありますが、

子どもが1か月間も勉強しない、勉強する環境にない、という正に「異常事態」を少しでも避けることができるように、そして子ども全員が気持ちよく新年度を迎えて、目標に向かって勉強に取り組むことができるように環境を整えたいと思っています。

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