受験生へ、そしてお母さんへ

こんにちは、149teacherです。

頑張れ受験生!

新型肺炎の影響で通常の授業は休校となっていますが、3月12日(木)に兵庫県の公立高校の入試を控えた生徒たちには今日、最後の授業を行いました。総勢55名。何とか全員が第1志望校に受かってほしいです。

今回の入試は、正に新型肺炎の影響で、受験生たちに必要以上のストレスを強いる結果となってしまっています。

「学校が休みで家で目一杯勉強できるから、かえって良かったじゃない。」

と思う方もおられるようですが、私はそうは思っていません。

ほとんどの子どもが人生で初めての受験。程度の差はあっても、皆それぞれに不安を抱えています。

そんな時に救いになるのが学校の友人・後輩、そして先生。

いつも通りに授業を受けたり、卒業式の練習で合唱したり、皆でお昼ご飯を食べたり、休み時間に校庭で思いっきり体を動かしたり、友達と大声で笑い合ったり…。

今年の受験生の子どもたちには、そういう時間を与えてあげることができませんでした。

仕方がないこととはいえ、多感な子どもたちの心には大きな影を残してしまうことになったと思います。

みんな、気持ちが不安定になっているはずです

毎年、塾でも、入試が近付くと様子の変化する子どもがいます。

今まで物静かだったのに、急に饒舌になって、授業中に色々と話をしようとする子ども、

物凄くイライラしていて、周りの子どもたちにも引かれてしまう子ども、

ほんの少しのことでも極端に反応して大声で笑いだす子ども、

 

未熟な心で、ストレスを溜め込んでいるのだと思います。

でも、今年は、そのストレスを少しでも吐き出す場所がありません。

 

子どもが1日中家にいて、お母さん達も気になってしまうでしょう。

ついつい「あなた、入試はもうすぐなのよ。勉強しないで大丈夫?」

「学校が休みなんだから、良いチャンスだと思って最後の追い込みをしなさいよ。」

「いつまでゲーム(スマホ)しているの!あと1週間もすれば入試も終わるでしょ!」

 

言いたくなってしまいますよね。

 

でも、今年の受験生はメンタルの管理は難しいです。

他人とのちょっとした会話が遮断されている状態なのです。

気分転換がとてもしづらいのです。

 

だからと言って、お母さん達に、

「何も言わず優しい気持ちで見守ってあげて下さい。」とも言い切れません。私は。

 

「お母さんのストレスだってとてつもないものだ。」と思うからです。

 

ただ、私たち大人が思っている以上に、子どもの心はストレスを抱えていることは間違いないです。

ぜひとも、お母さん達にはそのことを踏まえて、「ほんの少し」子どもに寛容に接してあげて下さい。

私たちが経験した高校受験のストレスとはボリュームが違います。

 

受験生の皆さんへ

いよいよ卒業、入試と人生の大切なステージに進むときに、学校が休校になって、

図書館や公民館にも出入りできなくなって、

友達と話すことも自由にならなくて、LINEなんかで友達と連絡を取り合おうとしても、親の目があるし、

受験勉強も気になるし、

塾の帰りに近くのコンビニによって、ちょこっと食べ物を買って親友たちと少しの間おしゃべりすることも難しくなって、

別に仲の良かったわけではないクラスメイトとは全然接点を持つことができなくて、もうすぐ卒業だから、できだけたくさんの同級生と話をしたいな、なんてことができない。

後輩たちにも直接会って、さよならをいうこともできないかもしれない。

そんな状況の中で受験に臨まなければならない今年の入試は「異常」です。

でも、だからと言って受験から逃げ出すわけにはいきません。

今の目標は「受かる」ことです。

良かったら、いくつかお話しさせてください。

 

  1. ドキドキしているのは君だけではなく、受験生全員です。緊張していて当然です。
  2. 今日、明日くらいに制服をチェックしてください。入試直前になって制服のボタンが取れそうだ、なんてことに気付くと、そこそこあわてます。
  3. 入試当日、各教科の合間(一旦教室から廊下に出るように言われます)に周りの人と受検が終わった科目の話をすることはやめましょう。もしも、自分がイージーミスをしたことに気付いてしまうと、その後の科目を解答するときに委縮してしまいます。君の本来の力を出すことができなくなってしまいます。入試問題についての話題は全ての教科が終わってからにしましょう。
  4. もしも、ある教科で「なんだこれは!訳が分からない!」という問題があったとき、隣の席に座っている生徒も君と全く同じことを思っています、君だけではありません。「この問題は、みんな焦っているんだろうな。」と思って下さい。
  5. いつも以上の力を発揮しよう、なんて思わなくて良いです。いつも通りの力を発揮出来たら合格します。そのためには解答の見直しが大切。「どうせ自分のことだから、どこかでミスをしているはずだ。」と自分に言い聞かせて答案を見直してください。
  6. Australia、restaurant、guitar、brown、November、quietは正しくつづりが書けますか?
  7. 卑弥呼、武家諸法度、元寇、承久の乱、弾劾裁判、リージョナリズム、象徴、UNICEF(ユニセフ)

 

頑張るんだよ。そして、世間が落ち着いたら、大人たちの力を借りて、「心からの卒業式」をしましょうね!

 

 

 

 

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