ぼくはどの高校だったら受かりますか?

腹の立つ質問

こんばんは。

1学期が終了し、中学3年生の子どもは懇談を経て通知表を持って帰ってきていますよね。これからしばらくの間は、お母さんもやきもきする時間が続いてしまうかと思います。

子どもは行きたい高校があると言っている。
でも、成績や懇談での先生の話を聞いていると何とも不安。
で、今子どもが何をしているのか見てみると、無邪気な顔でテレビを見ていたり、
スマホをのぞき込んだりしている…。

「この子、本気で第1志望の高校に受かろうと思っているのかな?」と不安ばかりが頭をよぎります。

この時期、塾に通っている生徒の中には、私にこんな質問をしてくる子が現れ始めます。曰く、
「149teacher、今の僕の成績で合格する高校って、どこですか?」

じわじわと腹が立ってくるんです。

まだ夏のこの時期で、「受かれる高校」を探そうとするメンタリティーが私の不機嫌スイッチを押してしまいます。

「受かれる高校ではなくて、行きたい高校を考えることはできないか?
もちろん、難易度の問題があるから行きたい高校に無条件で受からせてあげる、というようなまねごとはできない。
でも、今から6週間後に控えている学校の実力テストを前にして、
今の力で受かることができる学校を探そうとするのは、
この夏、できるだけ努力しないで過ごしたいという甘えの気持ちから出てきたセリフではないのか?」

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がむしゃらに勉強する時間が欲しい

確かに、子どもも不安です。「自分が受かる高校はあるのだろうか?行くところがなくなったらどうしよう?」と、悶々としてしまうこともあります。

でもね、この時期はがむしゃらに机にかじり付いてほしいんです。

結果として受験校がどうなるかは分かりませんが、少なくとも夏は「夢」に向かってできる限りの努力をして欲しいです。

偏差値が足りないというのであれば、上げるしかないんです。
上がるかどうかわかりませんが、成績を上げるために力を尽くすべきなんです。

この時期に、「どこだったら受かるかな?」と考えているようでは、この6週間の過ごし方が思いやられます。何とかして、しんどくない過ごし方を選ぼうとしているのです。

こういったことを言いながら、スマホをのぞき込んでいる子どもだったら、お母さん、スマホ、取り上げてしまいましょう。

「そんなことしたら、あの子がどれだけ文句を言ってきて、私の言うことを聞かかなくなって、情緒不安定になって…。無理です。」と思われたお母さん、ごめんなさい、あなたは子どもに負けています。

彼らは子どもです。
自分の行動に対して責任を持つことはできません。
体は大きくなって、お母さんの身長を超えてしまっているかも知れませんが、
中身は「子ども」です。

「あの子にスマホの使用時間を1日1時間まで、なんて条件を付けてしまったら、私もそのルールを守らなくてはならなくなる。だって、私だけずっとスマホを触っていたら、あの子が文句を言うから…。」

…優しいですね。優しいです。でもね、それは違います。

「お母さんは大人なの。大人と子どもは別。
あなたは、そのスマホの料金を自分で払うことができるの?できないでしょ?
大人と子供を同じに考えてはだめです。
思う存分スマホを触りたいのだったら、自分で料金を全て支払うことができる立場になってからにしなさい。
それまでは、スマホはお父さんとお母さんから借りていると思いなさい。」

今から多くの可能性をはばたかせて、将来に向かっていく子どもがスマホという便利で困ったツールを使いこなすことができず、本来生活の中心に置くべき勉強がおろそかになっているのであれば、それはお父さんとお母さんがタッグを組んで、子どもとスマホの距離を離してください。

敵になることも必要

「今のままの生活で、どこでもいいから入れる高校に入れたら良いや。」とうそぶく子どもをお母さんは優しい瞳で見つけることができますか?

親は、必要な時には子どもの「敵」になって下さい。

「あなたが、これ以上真面目に勉強したくないというのであれば、全てを取り上げます。一人前になるまで面倒を見るのが親の務めだから、一人前になるまでは徹底的に干渉します。」と宣言してください。

親ですもの、その位しましょうよ。

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