点数が上がらない

5教科で10点下がった…

お母さんたちの不満、または不安の中に、「うちの子のテストの点数が上がらない」というものがあります。

例えば、前回のテストで5教科合計で350点だった。今回は340点だった。点数が落ちてるわ…。というたぐいのものです。

もちろん、毎回順調に得点が上がっていけば嬉しいです。

お小遣いだってあげたくなってしまうかも知れません。

でも、長い間学校のテストを観察していると、「実はですね…。」と言いたくなってしまうことがあるのです。

まず、学年の平均点です。

前回の平均点と今回の平均点とを比べて下さい。

前回の平均点が320点で今回が300点だったら、子どもの得点は前回が平均点+20点、今回が+40点です。

これは相対的には子どもの成績が上がったことを意味します。

それなのに、「点数下がっているじゃない!」と怒られたら、子どもは悲しくなると思います。

前回は理科の点が平均点以下だったけど、今回は平均を上回ったのに…。

 

褒めて欲しそうなところは褒めてあげる

「子どもをおだてて下さい」とは言いません。

お母さんが我が子に対して抱く期待やストレスはとても大きいです。

私が懇談などでお会いしたお母さんたちも、「ちょっと抱えすぎではないですか?」と言ってしまう位大きなストレスを抱えています。

その反動で、子どもにきつく当たってしまうことはある程度仕方がないと思います。

お母さんには、子どもに対する無条件な愛情と併せて「客観的」な視点を持っていただきたいなと思っているのです。

大まかに言って、子どもに対しては3つ褒めて、1つ文句(課題)を伝える位が丁度よいです。

その位だと子どもたちは素直に耳の痛い話でも聞こうとします。

文句だけでは素直に聞くことができず、へそを曲げてしまうことが多いです。

 

「英語は前のテストよりも点数が上がったね。」

「数学も点数だけを見ると5点差がっているけど、平均点も下がっているね。健闘したね。」

「国語は平均点プラス15点取れたね。やるじゃない。」

で、「理科は平均点と比べると前より10点下がったね。でもほかの教科がこれだけ出来たのだから、理科も何とかなるよ。次のテストもイヤにならないで頑張ろうね。」

こんな優しい言葉、とてもじゃないけれど子どもに言えないわ、と思うお母さんもいると思いますが、子どもの努力を認めて褒めてあげるのはとても大切なことです。

それを行うことができるのは周りの大人、とりわけお母さんです。

親子で前向きに次を考える

もしかしたら、こどもは「今回の理科の範囲はね、電気の分野で難しくって初めから訳が分からなかったんだ。」なんて言ってくれたら最高です。心を開いてくれていますからね。

「でも、理科ってさ、次の単元になったら全然別の世界になるよね。電気の分野が苦手なのは一旦横に置いておいて、次の単元がしっかり理解できればいいんじゃないかしら。」とでも言ってあげて下さい。

子どもは次の単元は頑張ろうかな、と思ってくれます。

こんなやり取りができたらとても素敵だと思います。「勉強が苦手」というような雑な捉え方ではなく、「理科の中で電気の分野は苦手。でも生物の範囲は結構分かる。」と細分化できることができたら文句なしです。後々自分がしっかりと克服しなければならない単元をピンポイントで把握できたのですから。

テストの点はもちろん大きな関心事ですが、大人であるお母さんが気持ちを少し抑えて、次のテストに子どもが前向きに向かい合える手助けをしてあげて下さい。

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