復習という名の罰ゲーム

「しっかり復習してください」

こんにちは、149teacherです。
学校での懇談が終わった方も少なくないのではないでしょうか。
もしかしたら任意参加だったので、懇談の申し込みはしていないというご家庭もあるかも知れませんね。

学校の懇談などで、1学期の学習状況などの説明を受け、「夏休みにはしっかりと復習させて下さい。」と先生に言われたお母さんもおられるかと思います。

この復習について考えていることを言わせてください。

復習は大変重要です。子どもたちは学習したことをまず間違いなく忘れてしまいます。そのため、定期的に忘れてしまった知識を思いださせるための作業としての復習は、必ず必要です。

ただ、問題なのは「復習しなさい。」と子どもに言ったところで、子ども自身が復習の仕方を理解していないことだと考えています。

下手をすれば、1学期のテスト用紙などを取り出してきて、答えを眺めているだけ、なんていうこともあります。

もちろんこんな姿を見ている方はイライラして、「もっとちゃんとやりなさいよ!」と口にしてしまうこともあるでしょう。

でも、復習の仕方が分からない子どもは、本当に何をしてよいのか分かっていないのです。

それなのに一方的に怒られたりすると、「せっかく復習していたのに…。」と凹んでしまいます。

子どもたちを見ていて実感するのは、「一度手を付けた問題(プリント、問題集)は2度とやり直そうとしない」ケースが多いということ。

子どもは復習しません

理由は主に

① もう答えを書いてしまっているので、解きづらい。

② もう終わってしまった問題をもう一回解くことが面倒くさい。

といったところだと思います。

結局、「復習」というのは子どもにやり方を全部子どもに任せてしまおうとすると、子どもにとっては何も得るものがないただの「罰ゲーム」位にしか感じられなくなってしまう危険があるのです。

ですから、ある程度お母さんが導いてあげることが大変重要だと思います。

夏休みの宿題として配布されるプリント類は子どもに復習させる手段としては悪くありません。まだ手を付けていないプリントですし、内容は1学期の復習になっているはずです。

もっとも、市販の教材をガーッとコピーしただけのものも少なくないことが少しネックです。見た目がいかにも「宿題」すぎて、子どもの目には面白くなさそうに映ってしまいます。

親子で相談して、せっかくの夏休みだから何か苦手を克服したいね、という話が出たとします。少々出費にはなりますが、市販の夏休み用の問題集を買ってあげるのも一つだと思います。

新しい教材を用意する

コツは、

① 内容が今の子どもにあっていること

5年生の子どもに5年生用の分厚い問題集を買ってあげても、未習範囲が多すぎます。前学年の復習&今学年の1学期分あたりまでが含まれているものが良いと思います。一般的に「夏の~」みたいな売り方をしているものですね。

② 薄いもの

そりゃあ、少しでもたくさん問題を解いてほしいと思うのが親心です。でもあまりにノルマがきつい課題を子どもに与えても、子どもはやる気を失うだけだと思います。むしろ、薄手の問題集を与えて、1冊終わらせることの方が効果的だといます。「問題集を1冊やり切った」という満足感ですね。

③ デザイン等、子どもが気に入ったもの

仕事柄、「どの問題集がお勧めですか。」と聞かれることが少なくありません。でも、小中学生向けの問題集、とりわけ受験学年ではない子どもを対象に販売されている問題集は、中身にそれほど大きな差はないと思っています。ですから、私は「子どもと書店に行って、本人が気に入ったものを買ってあげて下さい。」と答えています。気に入る理由は何でもOKです。「表紙のデザインがかわいい。」「字が読みやすそう。」

自分で選んだ問題集ならば、お母さんが(勝手に)買ってきた問題集に比べてやる気も少しは増すと思うのです。

 

 

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