子どもは自分から「やり直し」しません
こんにちは。149teacherです。
この記事にもたどり着いていただいてありがとうございます。
今日は、自己採点の時、子どもの気持ちの持って行き方を考えてみたいと思います。
宿題や日々の勉強で、子どもの答えが間違っているときがあります。
子どもはさっさと宿題や勉強を終わらせたいから、
「あ~っ、間違えた!も~ういや!」なんて言って、ものすごくマイナスな気持ちになりがちです。
気持ちは分かります。
子どもはとにかく「やり直す」ことが嫌いです。
間違っていようが何だろうか、一度答えた問題をもう一回やり直すことは取りも直さず「面倒くさい」のです。
放っておいたら、「間違ったままで良いや。」などと言い始めたりします。
間違えが見つかるのは「ラッキー」なこと
もちろん、こんな様子を見たお母さんはイライラしますし、「うちの子勉強に向ていないのかな…。」なんて不安になります。
状況によっては「ちゃんと直しなさいよ!」とか、もう面倒くさくなって「やりたくないのだったら、もうやめなさい。そんな気持ちでやり直すのだったら意味がないわ。間違ったまま先生に見てもらいなさいよ!」なんて口走っちゃったりします。
でも、本当は正しくやり直してほしいですよね。そして、このやり直し作業を子どもにさせることが本当に難しい。
そこで、私が子どもにいうのは「間違えたところが見つかって、ラッキーだね。」
という言葉です。もちろん、子どもにとっては面倒くさい作業が待っているのですから到底ラッキーな出来事ではありません。
そんな微妙な空気が満たされている中に、さらにたたみかけます。
「合っていたところもたくさんあったけど、間違っているところもあったね。ということは間違っちゃった問題をもう一度やり直して、間違いを直せることができたら、その分だけ賢くなれるってことだよね。」と。
私もそうなのですが、どうしても子どもの間違ったところに意識がいってしまいます。
でも、よく考えたら正解している問題もあるんです。つまり、何もかも間違っているのではなくて、「間違っているところがある」という状況なのです。
できている問題だってあります
大人から見たら、「何で間違っているのよ。」と思うことは重々承知しているのですが、子どもはできていないところばかり指摘されると、やる気を失いがちです。
これは大人でも同じですよね。
お父さん方も、会社などで部下の指導をされているかと思うのですが、できていないところばかりを指摘していると、その新人さんなり部下さんは仕事に対するモチベーションを失ってしまうことが多いと思います。
「僕(私)はそんなにダメなのかな…。」と。企業としてはせっかく入社してくれた戦力を十分に育てることなく辞められることは大変な損失です。
一度ご主人に聞いてみて下さい。若手・新人の教育に本当に心を砕いている方は少なくないと思います。
大人でもそうなのですから、子どもについては言わずもがなです。
間違ったことを「マイナス」とだけとらえると、間違いを直すことはマイナスをゼロに近づける作業となってしまいます。客観的には正しいと思いますが、子どもにとってはこれが辛いと思うのです。
「できていないから、できるようにする。」何か、嫌な響きに感じられませんか。
私だったら、そんな気持ちで何かの作業をすることは楽しくありませんし、自分が嫌いになりそうです。
レベルアップするチャンス
「できているところは一杯ある。間違えてしまったところもある。でも、これだけできているのだったら、間違えてしまった問題もきっと解決できるはず。そして解決出来たら、その分だけ賢くなれたということ。」
勉強に対してあまり意欲的になれない子供に対しては、こういった声かけも必要なのではないかと思います。
そしてちゃんと直すことができたら、しっかりと褒めて認めてあげて下さい。
「間違っても、それに気づいて直せるようになったら良いんだ。」と子どもが感じてくれれば、お母さんの勝ちです。
少しずつでも、子どもは一つひとつの問題に対して積極的な気持ちを持ち始めることができます。