宿題ちゃんとやっているの?
最近、書き始めがいつも「暑いですね」となってしまっている149teacherです。お母さん、子どもたちの宿題は順調に進んでいますか?
正直、一々確認していられませんよね。やらなくっちゃいけないことは山ほどあるのですから。
子どもに「宿題ちゃんとやっているの?」と聞いてみると、「うん。今日はドリルを4ページやった!」
「答え合わせは?」
「まだ。マル付けは最後にまとめてやるんだ。」
こんな返事をされたことはありませんか?
塾に自習に来ている子どもたちも、夏休みの前半は必死になって学校の宿題をしています。よほど早く終わらせたいのでしょうね。それこそ必死です。
で、手の空いたときに、自習室として開放している教室をのぞくと面白い光景が目に入ります。
多くの子どもたち、もっとはっきり言えば勉強に苦労している子どもたちは、学校から与えられた宿題を、まずは最後まで自分でひたすら解いていることが多いです。
まずは「完走」です。
もちろん、中には難しい問題もありますが、「難しくて分からないな。」と感じた問題は全てとばしています。
とにかく、先に進んで最後まで終わらせたいのです。
そして、最後まで自分なりに解き終わったら、添付の解答を見て自己採点します。
マル、マル、バツ、マル、次の問題は全然分からなかったから、解答を赤ペンで書き写す、次はマル、バツ…。
猛スピードで採点
その採点速度の速いこと。
少々自分が模範解答と違うことを書いていても、「大体あっているんじゃないかな。」と自分で感じたら、すかさず〇です。
子どもの取り組み方がこんな状態であるかどうかは、ぜひお母さんが確認してください。あまり宿題が役に立っていません。
本当はマル付けする前に自己評価をメモしてから採点する位の丁寧さが欲しいのですが、そこまで子どもを見張ることができないというお母さんも、せめて、
「1ページ解いたら、まずそのページを採点しなさい。」と子どもに伝えて下さい。
一刻も早く宿題を終らせたい子どもは、できているか否かに関わらずどんどん先に行こうとします。そして、全部解き終わった後で、自己採点を始めます。
この方法は149teacherは全くおススメしません。
なぜなら、
① 最初の方に解いた問題については、子どもはもう解答したときの自分の感情を忘れています。そのため、間違っていた時などに「あっ、そうか。勘違いしていた!」といった発見をすることが難しくなりがちです。そのため、1つひとつの問題に対する印象が残りにくいのです。間違えたことの悔しさが残らなければ、「次は気を付けよう。」という感情も芽生えません。
② こまめに採点をすると、そのページで間違えた問題について、間違えた内容が印象に残りやすいです。例えば小学6年生の算数で円の円周を求める問題だったのに、面積を求めていた、といったようなときです。その問題のページをすぐに採点して、自分も間違いを確認することができたら、次のページで類似の問題が出てきたときに修正がききます。すべてのページを一気に解いてから採点すると、そういったことに気付くチャンスが失われます。
ですから、まずは「こまめに採点する」ことを子どもに行わせてください。
それだけでも宿題の効果は全く違ってくるはずです。