ちょっと今日は休ませます
こんばんは、149teacherです。今日は土曜日。夏休み中なので私の勤める塾では普段と違う時間割で授業を進めています。
普段の土曜日の夜は、中学3年生の授業です。ですが、この時期は中学3年生の授業を夕方に前倒しして、夜7時過ぎから普段は土曜日に授業のない中学2年生の授業を行っています。
部活動で頑張っている中学2年生。3年生が引退し始めた中で、いよいよその責任は増していきます。そんな中で土曜日に授業を行うことは中々大変で、
「試合があり、思いの外疲れてしまったので休ませます。」といった欠席連絡を受けることも少なくありません。
集団授業を行っている塾の使命のようなものなのですが、授業を休んだ子どもに対しては、原則として補習をするようにしています。次の授業に参加したときに子どもが「?」となってしまうと困るし、かわいそうだからです。
そして、補習は当然無料で行います。
子どもが授業にスムーズに合流できるためには、数段授業を行う塾としては補習に追加料金を発生させるようなことはできません。
ところが、このシステムが上手く作用しないときがあります。今です。
今日の中学2年生の授業、予想はしていましたが大量の生徒が欠席しました。
理由は「地元のお祭り」です。正確に言うと自治体の主催のものではないのですが、地元の有力企業さんが毎年なる祭りを行っておられます。屋台が出たり、ビンゴ大会があったり…。子どもたちにとっては、夏の楽しい思い出の1つですし、夏休みに入って、中々顔を合わせない友達やクラスメイトと少し久しぶりに会う素敵な機会です。
お母さんとしても、年に1度のことだし、まぁ今日はいいかと思われると思います。
私たちも、ある程度諦めている面はあります。それなりに多くの子どもが欠席するだろうな…と。
ただ、欠席の連絡を下さる方法と欠席の理由については少しモヤモヤしてしまいます。
多くのお母さんが、塾に欠席の電話をくださるとき、「家の用事で」「ちょっと休ませます」などと、言葉を濁して連絡を下さいます。
私は、それまでの子どもとのやり取りで理由は大体分かっています。お祭りです。
いっそのこと正直に言って欲しいです
こういう時、いっそのこと「先生、申し訳ないのだけれど、今日はうちの子、お祭りに行かせるので塾を休ませて下さい。休んだ分の授業の内容は、子どもに教材を持ち帰らせてください。一旦、子どもに一人でやらせてみて、どうにも難しそうだったら、補習をお願いしても良いですか?」
と全てオープンにしてもらえないかな、と思います。この位はっきりと伝えて下さったら、「よっしゃぁ、分からなかったところは面倒見てやろうじゃない!」と思ってしまいます。
でも、「もしもし、中学2年でお世話になっている●●です。今日の授業は、ちょっと休ませますので、補習をお願いしたいのですが、明日の朝10時からは空いていますか?」
といった連絡が入ってくると、少し複雑な気持ちになってしまいます。もちろん補習は無料で行います。次回の授業に参加して欲しいから。
でも、欠席の理由が(恐らく)お祭りであるのに、即座に補習をいついつにして下さい、と言われてしまうと、私も素直に受け止めることができなくなってしまいます。
ましてや、補習の日時を先に指定されてしまうと、なおさら「……。」という気持ちになってしまいます。
お祭り>塾
ですから。
しかも、気を使って下さっているのかも知れませんが「お祭り」ではなく、「ちょっと」です。
子どものために。
ちょっと>塾
こんな風に受け止めてしまいます。
お母さんにそんな気持ちがないことは分かっています。私たちに気を使って下さっているのだと思います。
でも、私は何回も懇談をさせてもらっているお母さんから、こういうセリフを聞きたくありません。
いっそのこと
「149teacher先生、こんばんは。今日はうちの子、授業を休ませます。休んだ分の教材は本人に次回渡してください。自分で取り組んでどうしても分からないと言ってきたら助けてもらって良いですか?年に一度のことなので本人もとても楽しみにしているので、わがまま言ってすいません。」
位に仰っていただければ、
「分かりました。一旦は教材を渡します。ですが、今回の内容は少し難しいので、できるだけ補習をさせて下さい。補習の日程については本人とも相談します。楽しんだ分、しっかり取り返そうね、とお子さんにもお伝えください。」
と返事をします。
私たちは、本音ベースでお母さん達とお付き合いをしたいのです。
子どものために。