149teacherです。
2学期の中間考査が近付いている中学校もあり、塾では「テスト対策」の授業が行われています。
さすがに中学3年生は、試が近付いてきており、今回のテストも内申点として重要な意味を持つことを理解している子どもが多いです。全体的に真面目ですね。
それに対して、1年生、2年生はまだまだ気持ちが乗らない子どもも少なくありません。
「もっとしっかりと勉強に向き合いなさい。」と怒らなければならない子どももいます。
そんなときに気を付けていることが。
「相手の目を見ながら怒っているか?」ということです。
目を見て怒る
お母さん方は、我が子をるとき、しっかりと子どもの目を見ていますか?
質問をもう少し具体的に変えましょう。
お母さん方は、どんな内容であっても、子どもをるときに子どもの目を見ていますか?
どういう事かと言うと、私たちは相手に引け目を感じていたり、自分に自信がなかったりするときには、相手の目を正面から見て話すことができない、ということです。
子どもを怒ったときのことを思い出して下さい。
本気で怒っていたときって、子どもの目を正面から見据えていたと思いませんか?
「これは譲れない。」
「これは許せない。」
「このことは絶対に言わなくてはならない。」
と言ったときには、私たちは相手の目を見て話すはずなのです。
「思い出し怒り」のときは子どもの目を見れません
では、逆に子どもの目を直視ししないで怒ったときのことを思い出してみて下さい。
どんな理由で子どもを怒ったのでしょうか?
もしかして、少々「分が悪い」ことについて怒っていたのではないでしょうか。
例えば、「思い出し怒り」のとき。
子どもをっていて、段々怒りのボルテージが上がってきます。
そして、勢いに任せて過去のことについても口にしてしまうことがあります。
例えば「この間だって、そうだったでしょ!」みたいなケースです。
こういう怒りは長続きしません。
だって、お母さん自身が少しずつ冷静になってきていますから。
「少し、怒り過ぎているかな?」
「あのことは、もうあの時に散々怒っているしな。」
自分の機嫌が悪いだけのときも
PTAの集まりが思いの外長引いてしまって、子どもが帰ってくるまでに全然家のことができなかった。
仕事でトラブルを抱えてしまって、明日以降もその処理に追われなければならない。
こんなとき、大人だって機嫌が悪くなりがちです。
そして、こんな時に限って、子どもが色々とやらかします。
裁縫セットの申込期限が明日なのを、今になって伝えてくる…。とかね。
こういうときも、怒りのボルテージは加速します。
そして、下手をすると子どもに怒るというか「当たり散らす」結果になってしまいます。
お母さんだって、胸の奥でふつふつと沸き上がっている思いに気付いているんですよね。
「少し筋の違う怒り方をしているなぁ…。」って。
でも、子どもの手前、矛を収めることができなくなってしまうんです。
で、そういうときって、子どもの目を見て怒っていましたか?
台所仕事なんかをしながら、子どもの顔を見ていなかったのではないですか?
「もう、勝手にしなさい。」
「お母さん、知らないから。」
私のブログを見て下さっているお母さんなら、とっくに分かって下さっていますよね。
こんな怒り方、誰の役にも立っていません。
怒られ慣れる子どもが生まれる…
子どもは、賢いです。
大人を見ています。
そして、ズルいくらいに自分を守ります。
ですから、お母さんの様子を見て、お母さんの怒りからの逃げ方を習得していきます。
感情的になって、過去のことをあれやこれやと持ち出しながら怒っている大人に対しては、
「はいはい、とにかく『ごめんなさい』『これから気を付けます』って言えば良いんでしょ。」
「あとは、できるだけお母さんに近づかないようにしたらセーフ。」
位に考えます。
子どもは、お母さんが感情のコントロールができない状態で自分に色々な怒りをぶつけていることを見抜いていますから。
こんなことを繰り返していると、子どもは、
「とにかく謝れば良い。」
という「テクニック」を身に付けてしまいます。
そして、本当に大人から怒られなければならない場面に直面しても、正面から受け止めることができなくなってしまいます。
これで「怒られ慣れた子ども」が生まれてしまいます。
(少々ダサいですが)心のぶつかりあいです
子どもとは言え、一人の人格です。
自分なりの考えや「正義」があります。
自分がしでかしたことは、決して良くないことだけれども、それでもお母さんにここまで怒られなくてはいけないの?
と素朴に感じることもあります。
また、幼さゆえに、生理的にお母さんに怒られたくない、という気持ちもとっても強いです。
ですから、私たち大人が子どもをることは、とても勇気のいることだと思います。
下手をしたら、子どものすべてを否定することになりかねません。
「そんな大げさな。」
と思う方もおられるかも知れませんが、先ほどお話しした通り、子どもだって一人の人格です。
自分とは違う感性を持っています。
相手(子ども)を否定する可能性がある以上、私たち大人は子どもを怒るときに細心の注意を払う必要があると思うのです。
覚悟を決めて、短時間
まず、子どもを怒るときには、
「怒り方を間違えたら、取り返しがつかない位に子どもの心に傷を与えるかもしれない。」
と頭に残しておいてください。
どうしても怒りの感情がコントロールできなかったら、それこそ「深呼吸」です。
覚悟を決めて怒って下さい。
そして、怒るべきところをしっかり伝えたら、
「お母さんが言いたかったのはここまで。分かってくれた?」
そして、子どもが子どもなりに「はい、お母さん、ごめんなさい。」
と怒りを伝える時間を切り上げて下さい。
これで、終わりです。
「そうそう、きょうね、とっても美味しそうな豚肉があったから買ってきたの。」
「トンテキがいい?それともカツにしようか?」
位に切り替えて下さい。
「そんな急に気持ちを切り替えることはできないわ。」
と思ったお母さん。
私だって、20年ほど小中学生を相手にしていますが、中々できるものではありません。
それでも、実践しないといけないと思うのです。
聞いてください。北欧諸国などではこんな雰囲気なんですって、
「自分の機嫌をコントロールできない人は、周囲に甘えているだけの子どもだ。」
自分が子どもになったらだめです。子どもと同じ土俵に上がってしまうのですから。
「そんなことを続けていると、自分のストレスばかりが溜まってしまう。」
と思われるかも知れませんが、怒りのコントロールができている親に育ててもらった子どもって、
ちゃんと自分をコントロールできる子どもが圧倒的に多いですよ。
私も頑張りますので、お母さん達も是非実践してください。