生徒の後ろには親がいる

怒りたくなってしまう子ども

こんにちは149teacherです。

タイトル通りでしかないのですが、教える側の人間にとって忘れてはならないことを書かせてもらいたいと思います。

このブログは、子育てに頑張っているお母さんたちを応援する目的で運営しているのですが、今日の記事は「教える」側に立っている人たちにも読んでいただければ、とも思っています。

特に、高い志を持って学習塾で子どもに接しておられる若い先生たち、日々苦労が絶えないかと思いますが、よかったらこの記事を読んで下さい。

子どもの前に立って授業をしていると、時には子どもの様子や態度に腹を立ててしまうことがあります。

せっかく塾に来ているのに眠そうで仕方がない顔をしている子。

宿題を全くやっていないのに「忙しかった。」等と言い訳ばかりする子。

すぐに後ろの子や隣の子に話しかけたりして、何のために塾に来ているのか理解に苦しむ子…。

こんなことを書くと、読んで下さっている方の中には、149teacherの授業ってちゃんと成立していなんじゃないの?と思われる方も少なくないですよね。

大丈夫です。

伊達に20年塾教師をしていません。上に書いたような子どもたちを上手いことコントロールして私の授業に引き込むのは得意技です。

どういうノウハウを持っているのか?と聞かれることもあるのですが、正直一言で説明するのは不可能です。

一人ひとりの子どもに個性がありますから、対応の仕方はそれこそ一人ひとり違ってしまうのです。

最近の子どもに比較的多いのは、怒られ慣れていない子。というかほとんど大人に怒られたことがない子です。

そういう子って、怒るとどんな反応をすると思われますか。

怒られ慣れていない子

私の経験では、かなりの確率で「笑う」「微笑む」のです。

はっきりとは分かりませんが、多分心理的に自分が起こられているという事実を受け止めることができていないのではないかと考えています。

そして、一種の防衛反応のような形で「笑う」。

真剣に怒っていて、相手が笑ったらなおさら腹が立ちますよね。

でも、ここで感情に流されてはいけないといつも思っています。

私がいつも意識していることは「子どもの後ろには親が立っている。」ということ。

どの子にも基本的には親(保護者)がいます。

親は子供のことを心から大切にして、ときには真剣に悩み、必死になって子育てをしているはずです。

私にも子どもがいます。長男(高1)、長女(中2)、次男(小6)。

そりゃあ、自分の命より大切です。何としてでも3人を育て上げて社会に送り出してあげなければならない、という緊張感で一杯です。

そんな大事な我が子が、他人からこっぴどく怒られたとしたら、心中穏やかでいられるはずがありません。

誰に怒られたのか、何について怒られたのか気になります。

お母さん方も同じですよね。

そして、こうも思いませんか。

「誰に怒られたの?」

この質問、大事ですよね、極めて。

あの先生に怒られたのなら仕方がない

信頼できる先生とか、所属野球チームのコーチとかに怒られたとしたら、ある程度は納得できる面もありますよね。「うちの子が怒られるようなことをしたんだわ。」って。

一方で、子どもが、どんな人だか良く分からない大人に怒られたと聞いたらどう思いますか。

「もしかしたら、うちの子が悪いことをしたのかも知れないけれど、何でそんな訳の分からない人に怒られないといけないの?」と少し感情的になってしまうかも知れませんよね。

さて、塾の先生をされているあなた。

先生(あなた)は、お母さん方に名前を覚えてもらっていますか?

直接お母さんにお会いして、お話しされたことはありますか?

自分の教育に対する思いをお母さんに伝えたことはありますか?

そのような機会を設けていない状態で生徒をきつく怒ることは、ある意味「身の程知らず」だと思います。

私は、塾の教師は子育てに「参加させてもらっている」立場だと思っています。

参加させてもらっている以上、参加メンバーのことは知っておく必要がありますし、何より、メンバーに自分のことを知ってもらわなければならないはずです。

「先生」というポジションに就いただけで、自分に何か特別な力が付与された、というような勘違いをしないことが、塾教師としての最低限のスタートラインだと思っています。

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