忘れ物

 

こんばんは、149teacherです。

今日は「忘れ物」について一言書かせてください。

 

「持ってくるのを忘れました」

日々塾で授業をしていると、当然のように忘れ物をしてくる子どもがいます。

「先生、国語のテキストを忘れました。」
「社会のプリントを持ってくるのを忘れました。」
「家で勉強していて、机の上に置いたままにしてしまいました。」

中には、「どこかに行ってしまいました。」…。

正直、頭に来ます。
君にとって、教材って、その程度のものなのか?と。
自分の勉強をするために、必要不可欠なものではないのか?と。

 

予備を渡すことは簡単です

もちろん、教材を忘れた子どもに対して、予備の教材やプリントを用意することは
多少面倒くさいとはいえ、大した負担ではありません。

でも、教育的効果を考えると、
「どうして忘れてしまったんだ?」
と子どもを責めることもできます。

場合によっては、大げさにることもできます。

でも、教材を忘れた子どもに対して、
忘れたことをただる、という行為について、そこはかとない虚しさを覚えるのです。

だって、忘れてしまったことは事実なのですから、
それを今さらグダグダと言ったところで、建設的な空気を作ることはできないのですから。

 

お母さんを巻き込みます

私が良く手段は、次のようなものです。

「君が忘れた教材のコピーを用意することは、たいしたことじゃないんだよ。
だから、先生に謝らないでも良いです。」

「でも、その代わりに、お父さんとお母さんに謝りなさい。」
「今日、家に帰ったらすぐに両親に謝りなさい。」

「君のお父さんやお母さんは、
自分の子どもが、塾で忘れ物をして怒られるために授業料を払ってくれていると思う?
君が、塾の先生に怒られて、それで、
うんうん、ちゃんと塾の先生に怒られてきたんだね。頑張ったんだね。
なんて褒めてくれると思う?」

 

まだまだ諭します

「お父さんやお母さんは、
君に、頑張って勉強して欲しい、しっかりと力を伸ばして欲しいと思って
君を塾に通わせてくれているんだよ。」

「君は忘れ物をしたことで、お父さんやお母さんの期待を裏切ったと言ってもいい。
そのことに対して、本気でお父さんとお母さんに謝りなさい。」

「お父さん、お母さんに、忘れ物をして、塾の先生に怒られました、
と正直に白状して、
お前は何をしているんだ!もっとまじめに勉強に取り組みなさい!
とひどく怒られるのであれば、それで仕方がない。
しっかりと怒られなさい。」

「もしも、お父さんやお母さんが
そうか、忘れ物したのね、今度からは気を付けなさいよ。
と優しく接してくれたら、
目茶苦茶に怒られなくて良かった、と少しほっとしても良い。」

「あとは、君の家庭に任せる。」

こんな風に話をしています。

 

分かってくれる家庭が結構多い

こんな言い方をすると、中には
「回りくどい言い方をする、面倒くさい先生だな。」
と思う方もいるとは思います。

でも、懇談などでお母さんとお話をしていると、
この話題に対して、好意的な反応をして下さるお母さんが圧倒的に多いです。

「先生、それです!よくぞ我が子に言って下さいました!」
と喜んでくださるお母さんが多いです。

私は、こういうところで意気投合できるご家庭との縁を
ずっと大切にしたいと考えています。

そして、こういうときに、正直にお父さんやお母さんに忘れ物を白状する子どもは
例外なく、家族が大好きで、家族に愛されている子どもです。

そして、学力も伸びやすいです。

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