子どもが疲れています

疲れた表情の子どもたち

こんばんは、149teacherです。

先ほど夏期講座の授業を終えて、帰宅しました。

今日は中学3年生の授業が夜にあったのですが、少し面白かったです。

私の勤務する塾では、夏期講習期間中の中学3年生の授業は午前10時~午後3時の間に行います。毎日。
これがおよそ2週間続くのですが、子どものパワーはすさまじいもので、中の良い友人たちとお昼ご飯を食べたりしながら、キャッキャと明るい声が塾内に響きます。

中学生って、心の中の対人関係のフィールドが大きく変わるんですよね。

小学生の時は、対人関係の半分以上が「家族」のような印象を受けます。
家族との会話や、家での出来事などを話してくれるケースが多いです。

これが中学生になると、部活動が始まることも大きな影響だと思うのですが、話題の中心が「友人」になってきます。

普段の生活の中で友人・同級生と過ごす時間が大幅に増えるからだと思います。

家族としては少し寂しい気持ちもありますが、これも成長の一段階です。

で、本題ですが、普段は賑やかな中学3年生が、色々な意味で大人しく、静かだったんです。

理由は主に2つ。

 

学校が始まった

1つ目は、2学期が始まったということ。

中学3年生に限って言うと、夏休み中に学校の授業はありませんから、子どもたちは主に塾だけに通います。
基本的に部活動はありませんからね。

ですから、塾に通うことに対して普段より負担感が少ないと感じているようです。
さらに、友人たちと会えるのが主に塾しかありません。

必然的に子どもたちのテンションは上がってしまいます。

それが、学校が始まったことで、「学校」→「塾」という2つの場所の掛け持ちが求められます。

学校で久しぶりに友達も少なくないので、大いに盛り上がったことでしょう。

そして、夜に塾。

さすがの子どもたちも、バッテリー残量が減ってきています。昨日までより大人しいです。

実力テストが行われた

2つ目は、実力テストが行われたこと。

中学3年生は9月と11月に実力テストがあります。

昨日や今日はそのテスト日に当たります。

受験が少しずつ近づいてきている中で、子どもたちの緊張感が否が応でも高まってきます。

そして、実力テストを受けてきたとなると、そりゃあ消耗します。

まして、テストを受けた今日は結果がまだ分からないのです。

不安で不安で仕方がありません。

普段は何とか私に話を振ってきて、雑談を引き出そうと努力する子どもも、今日は物静かで、

そして、いつもより積極的に質問をしてきます。

これで良いんです。

とても大変で、辛いと感じることかもしれませんが、受験は必ずやってきます。

子どもたちは情報として受験のことは良く知っていますが、自分自身のこととして受け止めることに時間がかかってしまいます。

私たち大人は、そんな子どもたちを見てついついイライラしてしまうのですが、よく考えてみると、自分自身も大して変わらなかったことを思い出すと思います。

支えて支えてハードルを越えさせる

15歳の子どもに人生の選択だ、と発破をかけても、即座に自分のこととして受け止めることはできません。

少しずつ周囲の大人が働きかけて、大切な人生のハードルに向かわせてあげるしかないんだと思っています。

ましてやこのご時世、You Tuberのような職業が登場しています。e-sportsが登場して、プロゲーマーという職業も現れました。

ひと昔前の我々の時代のように、勉強して良い大学に入って、そして東証1部上場している大手企業に入れば、人生まずは安泰だ、といった価値観が根底から揺らいでしまっているのです。

子どもからしたら、「何でそこまで勉強しないといけないのだろう?」と素朴に疑問に思うのも無理はありません。

でも、私たちは、我が子に対して「頑張って勉強して頂戴。」と願い続けています。

それは、勉強しておいて損なことはないと自分の経験上知っているからです。

子どもたちも、勉強が嫌だと言いながら、膝を突き合わせて話を聞いてみると、
「勉強はした方が良いと思う。」とほぼ全ての子どもが答えます。

価値観が揺らいでいるんですよね。

でも、私はそんな価値観が揺らいでいる時代であるからこそ、「知識」という資産は子どもにとって有益だと思っています。

ですから、疲れ切って眠そうな子どもたちの方を叩いて、「ペースは遅いけれど、良くできているよ。次の問題もくじけずに挑戦してみな。」と声をかけ続けます。

疲れ切った子どもにとっては、嬉しくない言葉だとは思いますが、私がその役目を負わないといけないと思っています。

お母さん方も、疲れ切った様子の子どもに対して、否定的な気持ちをぐっと抑えて、

「今日は大変だったね。頑張ったね。」

と、今日の子どもの頑張りをまずは認めてあげて下さい。

もしかしたら、当の子どもはとっくに寝ているかも知れませんが…。

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